ボーダレスジャパンを#マーケティングトレース

カンブリア宮殿は、いわゆる「社会起業家」を特集しているため、先週と似たような切り口で取り上げられた「ボーダレスジャパン」を、今週の #マーケティングトレース の対象とする。先週取り上げたジャパンハートと大きく違う点は、前者は「お金を儲ける事業ではない」のに対し、「お金を儲けるビジネスとして、社会問題を解決している」点だろう。どちらにもそれぞれの難しさや面白さがあると思うので、一概にどちらがいいとはいえないことには留意したい。

増加する社会問題と増えるアクター

ボーダレスジャパンを、”社会問題をビジネスで解決する企業”ととらえるなら、”環境”とはすなわち、”社会問題のトレンド”と”解決に従事するアクターのトレンド”に二分できる。少子高齢化等のトレンドが加速していることもあり、社会問題は今後も増加が予想される。「社会問題」とは、ある一時期に適合していた仕組みが、”社会が変わる”こと、”人々の意識が変わる”ことのどちらかもしくは両方により、問題として顕在化すること、だと考えている。そういう意味で、これほど社会の変化が激しい現代は、次々と問題が生まれてくるのだろう。”解決に従事するアクター”については、先週も触れた通り、CSR/CSVといった活動の活発化やSDGsの発表により、個人・法人共に増えていくことが予想される。

ボーダレスジャパンの強み

ここから先は

2,422字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?