言語活動を他教科とコラボする 冬の学び#4
国語科の学習指導要領は、次のような目標が示されています。
この目標を受けて、学習指導要領の解説には、言語活動の例示がされています。「話すこと・聞くこと」の言語活動であれば、伝えたいこと、調べたこと、自分の考えを話したり、聞いたりする活動であり、「書くこと」の言語活動であれば、説明的な文章や実用的な文章を書く活動であり、「読むこと」の言語活動であれば、説明的な文章を読んでわかったことや考えたことを表現したり、本などから情報を得て活用したりする活動が例示されてます。
これらの内容は、国語科の学びとしては「話し方・聞き方、書き方、読み方」を学ぶことになりますが、ただこれらの知識・技能や思考・判断・表現力を習得するだけの学習になってしまうと、伝達型の一斉授業になってしまいます。
せっかく学習に取り組むのであれば、相手意識を持ち、話したり聞いたり書いたりしたものが、実際の生活に生かされるものであれば、子どもたちの意欲も喚起されるのではないでしょうか。
では、それはどうやってすればよいのでしょうか?
相手意識を持ち、話したり聞いたり、書いたりしたものを伝える場を、学習の文脈の中で設定すれば良いのです。それは、国語科の学びだけで閉じずに、他教科とのコラボを考えていけば良いのです。現在の教育の流れの文脈でいうと、教科横断型・カリキュラムマネジメントを意識した実践にする、
このnoteでこれまでに書いてきた社会科の実践も、社会科の枠の中だけで見るのではなく、国語科との双方向の学びとして考えていくと、より実践的な学習になるのではないかと考えています。
例えば、3年生や4年生の地域学習において、それぞれの地域の特色を学びます。それを社会科の学びだけで行うと、それぞれの特色を知識として習得していくだけに終わります。
しかし、国語科とコラボして、光村図書を例に挙げると、国語科の単元「仕事のくふう 見つけたよ」(3年上)や、「食べ物のひみつ、教えます」(3年下)、「わたしたちの学校じまん」(3年下)のような書く、話す・聞くの単元を、社会科の「市の様子」「市の生産・販売の仕事」「市の移り変わり」の単元と合わせた大単元として計画すれば、より実践的な学習ができると考えています。
お読みいただき、ありがとうござました。ご参考なれば幸いです。
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