社会をつくる力を育てる授業づくり78 天下統一プロジェクト
歴史の学習の第6小単元は、織田・豊臣による天下統一までの道のりと、キリスト教の伝来についての学習です。
ザビエルによってキリスト教が伝来したことは、日本の政治や生活に大きな変化をもたらしました。
スペインやポルトガルが世界に勢力を広げる中で、日本にも多くのものがもたらされました。
特に鉄砲は、戦国時代の混乱の中で、戦い方を大きく変えたものとして残っています。
いつの時代でも、それまでの時代になかったものが現れると、世の中が大きく変化します。
ChatGPTなどの生成系AIの出現により、今の世界も大きく変化しようとしています。
戦国時代の人々にとっても、鉄砲の出現は大きな衝撃だったのだろうと思います。
鉄砲以外にも、カステラやカッパなど、この時代に伝来して、今も使われるようになったものや言葉がたくさんあります。
こうしたところにも、今の時代とのつながりを感じることができます。
織田信長は、鉄砲をいち早く取り入れただけでなく、商業や工業の発展に目を向けて、重要な地域を直轄地にしたり、楽市楽座の制度を導入したりして経済の発展に力を入れました。
豊臣秀吉も、信長と同じように、経済を重視し、大阪を支配しました。
検地や刀狩により、全国を統一して支配する仕組みを取り入れ、その後の社会に通じる政策を行いました。
この時代の天下統一は、興味を持つ子供たちも多いと思います。
そこで、天下統一プロジェクトとして、子供たちが全国各地の戦国大名だったとしたら、どのように天下統一を目指していくのかを考えていくプロジェクトにするのはどうでしょうか。
戦いを重視するもの、経済を重視するものなど、一人一人で考え方は違うと思います。
どのような政策を重視するのかは、国づくりにおいて、重要な要素になると考えられます。
こうした考えをぶつけ合うことは、社会をつくる力を育てる上でも大切になってくるのではないかと考えています。
お読みいただきありがとうございました。
ご参考になれば幸いです。
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