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ご褒美は何のため? 冬の学び#8

映画「SPY×FAMILY CODE:White」を見てきました。

主人公のアーニャが通う学校は、良い行動に対する報奨(ご褒美)として、星(ステラ)と呼ばれるバッジが授与されます。

ストーリー自体も、ステラを取ることが目的の一つになっていますが、ステラを取るためのアーニャのがんばりはすごいですよね。

今回の記事では、学校における報奨について考えてみたいと思います。

そもそも、報奨の考え方には否定的でした。報奨が無いと頑張れないというのは、本当の力か?と思ってしまうわけです。

報奨が無くなったら、がんばれなくなってしまう、というのが、本当の力ではないのではないか、と考えていました。

この考えは、その通りだといえます。報奨が無くなったらがんばれなくなるのは、その学習に明確な意味を感じていないからです。

報奨が目的になってしまい、本来の学習の目的に達していないということなんだと思います。

しかし、最初から報奨無しでスタートできるか?というと、それも難しい子もいるのかな?という印象です。

最初のきっかけを与えてあげることは、ものごとを始める上で良い着火剤になるのだと思います。(心理学では、外発的動機づけ、と読んでいます。)

アーニャの場合は、ステラを取ることが目的では無いので、ちょっと違います。

元々の目的があり、それを達成するためにステラをとる、という構図です。

目的が決まっているので、自分の力で挑戦し、達成しようとしています。これは、内発的動機づけですね。

話を学校(教室)に戻すと、公立の学校においては、決められた年齢になったら学校に通う、という始まりだと思いますので、学校に通う目的を最初から明確にもっている子は少ないのではないかと推測されます。

その子どもたちの集まりである教室を担当する担任は、子どもたちが動くエネルギーや方向性を示してあげる必要があります。

明確なビジョンを(少なくとも担任は)持って、最初のきっかけである報奨をあげたいものです。

花丸やシールなど、子どもたちにあげている報奨はいつまでもあげ続けるのではなく、終わりを意識してあげる、そんな報奨でありたいものです。

それはつまり、報奨が目的ではなく、その先にある目標をきちんと示してあげることだと思います。

このようなことは、これまでも多くの先生方が言われてきていることだと思いますが、自分への戒めとして書いてみました。

お読みいただき。ありがとうございました!

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