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社会をつくる力を育てる授業づくり81 明治政府の改革について考えるプロジェクト
歴史の学習の第9小単元は、明治維新による近代化の始まりについて学習するプロジェクトです。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ケ) 黒船の来航,廃藩置県や四民平等などの改革,文明開化などを手掛かりに,我が国が明治維新を機に欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことを理解すること。
(シ) 遺跡や文化財,地図や年表などの資料で調べ,まとめること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 世の中の様子,人物の働きや代表的な文化遺産などに着目して,我が国の歴史上の主な事象を捉え,我が国の歴史の展開を考えるとともに,歴史を学ぶ意味を考え,表現すること。
幕末から明治にかけての世の中の動きについては、短い期間に多くの出来事が出てくるとともに、そこに登場人物の数も他の時代とは比べ物になりません。
その流れをつかむのは大変難しいと思います。
ペリーの来航により、幕府を倒そうという大きな動きが起き、鎖国政策が開国へと変化したことは、人々の意識を大きく変えました。
明治政府による改革では、四文字の改革がずらっと並びます。
廃藩置県、版籍奉還、富国強兵、殖産興業、地租改正…
漢字ばかり並んでしまうと、子どもたちにとっても難しい印象を与えてしまいます。
文明開化により、人々の生活が一気に近代化したことも特徴です。
生活が大きく変わった人もいれば、待遇に不満を抱えていた人もいたわけで、西南戦争や自由民権運動など、政府に反対する人の運動も起こりました。
こうした世の中の様子を理解する上で、当時の国民になってそれぞれの政策の良し悪しを判断する、そのようなプロジェクトが良いと考えています。
政策を提案する役人の役と、それについて賛成派、反対派の国民役に分かれて話し合いを行うことで、それぞれの政策で世の中がどうなったのかをつかみやすいのではないかと思います。
お読みいただきありがとうございました。
ご参考になれば幸いです。
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