アスペルガーは「支援」しない
彼、アスペルガー。
私、元うつ病。
彼はアスペルガーで、独特の言語と論理展開と「棒読みの相づち」を使いこなしてコミュニケーションを取ってくれる。
中でも一番堪えるのは、彼なりの論理には私の 感情論が入り込む余地がない ってことだ。
私「ハグしよー」
彼「今は必要ないでしょ」
の世界である(爆)。
ただくっつきたいだけの時に必要性を論じるなんて、そんな野暮な話があるもんか。
とにかく一事が万事こんなんだから、私は疲れた。
疲れすぎて「もーいい子ぶるのをやめる!」と決めて、前は彼にちょっとでも伝わるようにと考え抜いていた言葉の使い回しや、筋道だった話し方を一切やめた。
そうすることで彼と一緒にいれなくなるならもういいやと思ったし、今も変わらずそう思っている。
で、ついにね、それを彼に向かって宣言してしまったのだよ。
🔽ちょっと会話がズレた時のこと
彼「ネットで収益ってどうやって得るの」
私「さー私も詳しくないけど、Aのやり方とBのやり方があるらしいよね」
彼「ちかちゃんはどうしてるの」
私「んー私は何も。Bの方が自分に向いてそうだなって思うけど、まだ全然って感じ」
彼「いやそれってAとB両立すれば収益上がるんだよね。なんで両立はしないの?」
私「やーできないな。両立しづらいし大変だし(棒読み)」
彼「いやいや技術的にはできるんじゃないのナントカカントカ・・・」
・・・。
この会話のポイントは、彼が技術的な「できるできない」の話をしていて、私は心情的な「したいしたくない」の話をしている、というところにある。
前の私なら彼が滔々と喋る「ナントカカントカ」もちゃんと聞いただろうし、技術的な話に寄せて会話を続けたかもしれない。
もしくは聞いた後で彼にきちんと伝わるように、「私は心情的な話をしてただけだよ」って言っただろう。
が、しかし。
私はもー疲れてしまって、はっきり言ってそんなことをやってる余裕はなくなってしまったのだ。
🔽会話放棄!
私「あー技術的なことならいいから。自分でやるときにそうして」
彼「・・・。」
私「・・・。」
彼「・・・なんか、イラッとした」
私「はぁ?私の方がイラッとしたわ」
彼「なんで?どこにイラつく要素があった?」
私「あのねぇ。最初の質問に知ってる範囲で答えたんだから十分でしょ。そこに技術的なこと被せてこられたら面倒くさい」
彼「被せてないでしょ」
私「えー。AかBかの話の時に技術的な両立の話とかマジでいいから」
・・・。
今までと私の反応が違いすぎて、彼も流石に「?」と思ったみたいだ。
🔽そして宣言
彼「どうして今日はそんなイライラしてんの」
私「今日が特別というよりは、もう彼くんの喋り方に合わせるのやめた。今までは私が言いたいことも一度飲み込んで、できるだけ論理的な話し方になるように頑張ってたんだよ。」
彼「そんなにすごーく頑張ってたの」
私「そうだよ。何度もそう伝えてきたよね」
彼「・・・。」
私「一緒にいたかったから頑張って話し方を工夫してきたけど、もうやめるから。言いたいことも全部言う。それで一緒にいれなくなってもいいやって今は思ってる」
彼「・・・ふーんそうなんだ」
・・・というわけで、私はとてもスッキリしました(ゝω・)テへ
こうやって会話におこしてみると、なんか私酷いこと言ってる!?とも思うけどまーもう気にしないw
で。
数日後の今日、出かけてたらなんと半年ぶり(!)に彼からLINEが送られてきた。
「カレー作ったから帰ったら食べてね」
だってー。
今まで私はアスペルガーに理解を示そうとするあまり、間違えた「支援」をしていたんじゃないだろうかと思った。
本当のコミュニケーションは「支援」じゃなくて、こちら側の言い分と言葉の使い方を堂々とぶつけ、それでも今一緒にいるんだよという事実をわかってもらうことなのかもしれない。
確かに満たされないし、幸せとは言い切れないし、辛いし、「ケッ」と思うけど(爆)。
それでも一緒の時間を過ごしている今この瞬間、別に彼に対する愛情が減っているわけじゃないよってことを分かってもらうことなんだろう。
それはそれでやっぱり根気がいるから、やっぱりまず何よりも自分自身を大切にしていかなきゃいけない。
結局はそこからなんだなー。
カレー美味しくいただきました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
ごちそうさまー!
いつも読んでくださりありがとうございます!直近でいただいたサポートは、引っ越し先で使う新しいカーテンと木の食器のために、大切に使わせていただきます(2019年3月末現在)。