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「一緒に変わり続けたい」と思うこと

彼、アスペルガー。
私、元うつ病。


アスペルガーの特徴に、「変化に弱い」というのがある。

彼によれば、「変化に弱いのではなく安定している方が好き」ということらしい。

ずーっと同じ生活が続くのが好き。
変わらない関係が続けば安心。
予想がつかない行動は困る。
突然の感情の変化にはフリーズしてしまう。

・・・とまぁこんなところか。

確かに私も変化には弱い方というか、ガンガン変化に臆さず進んでいくタイプではないので、気持ちはとてもよく分かる(と思う)。


でも私は周りの環境の変化はともかく、自分の内面の変化 に関してだけは、絶対に手を抜くことなくずーっと取り組んできた。

スタート地点は、うつ病で自殺を考えたあの頃だ。

「生きよう」と決めてから、カウンセリングやセラピーを受けて、心理系の本を読んで、自分のドロドロした内面を見続けてきた。

今でこそ「好きなことやって生きようよー」と言っているけれど、最初に勤めてた会社は、本当にパワハラとセクハラの温床のような場所だった。

付き合う相手もDV男だったりモラハラだったり、多分たくさん彼女がいる人だったりした。

「私にはこの場所しかない」って、すごく強く思い込んでしまってた。

他のどこかになんて行けない、行っても私なんて通用しないって。


でも、多分そんな「諦め」が全てでもなかった。


「それでも抜け出したい」
「本当はやさしい人と繋がりたい」
「もっとあったかい場所にいくんだ」


そう思い続けることが出来たから、セラピーを受け続けることが出来て、1つ傷を見るたびに考え方が変わり、言動が変わり、ステージが変わって、その度に付き合う人も変わった。

考え方や価値観が急速に変化していってしまうから、だんだん話が合わなくなっていくんだよね。

で、離れる日がやってくる。

これはある意味仕方のないことなのかもしれないけれど、私は今までそれに対して「悲しい」とか「寂しい」とか思ったことがなかった気がする。

むしろ意気揚々と、容赦なくそれまで仲よかった人たちを切り捨てるというか、後ろに置き去りにしていくような感覚だった。

友達も恋人も、家族でさえも。


だけど、今になって思うんだ。

本当はそれまで仲良くなった人たちとだって、ずっと仲良くしていきたかった。

考え方や生き方そのものがガンガン変わっていく私でも、批判したり離れて行ったりしないで欲しかった。

本当は、「なんで私と一緒に変わってくれないの?」って思ってた。

だけどそれを正直に言うことは出来なかったから、だから仕方なく、ドライに自分から距離を取るしかなかったんだよね。

そうしていないと、今まで走り続けることが出来なかった。

人に対してドライでい続けないと、自分を保つことが出来なかったんだ。


今は本当は、彼が心の勉強を一緒にしてくれたら嬉しい。

言語習得以前を扱うセラピーについてとか、人間のエネルギー感についてとか、天命とか今世とか、そういう単語を「非科学的」って言わずに一緒に探求してくれたら、本当は嬉しい。

それで彼も1つずつビリーフをリセットしていけて、言動が変わっていくならもっといい。


彼がそれを出来なくても、それを実践している友人と一緒にいるのは心地がいい。

だけどその友人たちが私より急速に変わっていくのを見ると、置いて行かれるような気がしてちょっと寂しい時もある(笑)。

心のどこかで、「私から結局離れて行っちゃうんでしょ!」っていう思い込みが疼くから。

だからもしかしたら彼も、彼が「非科学的」と定義する「心」や「感性」のどこかで、「置いていかれちゃう」って思ってるのかもしれないなって最近思う。


でも私は、やっぱりずーっと変わり続けていくと思う。

そんな人生しか選べないと思う。

「離れていかないよ」と約束することは出来ないし、きっとこれからも勝手にガンガン変容して生きるだろう。

それでも今は、


「絶対私から離れていかないでね!」
「私は変わり続けるから一緒に変わって!」


って言ってみたいなって思うんだ。

相手の答えがどうあっても。

これからは大切に思う人にほど、せめて1度はそうやって伝えてみたい。

大切に思う関係ほど、そうやって変化に晒していきたい。

そうすることで何か、その関係にちょっとでも化学変化が起これば、それでいんじゃないかなって思っている。

勇気がいるけど、これからは伝えてみることにするよ。

いつも読んでくださりありがとうございます!直近でいただいたサポートは、引っ越し先で使う新しいカーテンと木の食器のために、大切に使わせていただきます(2019年3月末現在)。