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在宅勤務6か月目

私は3月後半から、夫はそれより10日ほど前から、今に至るまでずっと在宅勤務を続けている。言うまでもなく新型コロナウイルスの影響で。我が家にはこの9月にYear 1になった娘が一人いて、休校中ははっきり言って記憶をなくすくらいに大変な生活だったが、それはまた別の話。娘は6月から学校に戻り、夏休み中も大半はホリデークラブ(夏休み中の学童みたいなところ)に通って、私も夫もなんとか在宅で仕事をこなす日々だ。

私の勤務先では9月ごろから一部出社開始、というような話もあったけれど、最近の感染者数増加を受けて、誰も何も言わなくなってしまった。夫の勤務先は割と早い段階から、年内は出社なしという非公式見解が出ていて、それを裏付けるように最近一部のオフィス賃貸契約を解約したらしい。夫の方は、オフィスの座席数と社員数を勘案するに、来年以降も週5出社に戻ることはなさそうだが、といって確固たる保証もなく、先の見通しが立たずになんとなくもやもやしている。

学校再開後も閉鎖していた学童が9月から再開したが、ロックダウン前は17時半までだったのが17時に短縮、そして金曜は学童なしと運用が変わってしまった。夫婦ともに通勤再開することになれば、また子供のお迎え問題で頭を悩ますことになる。

では一生このままずっと在宅勤務がいいかというと、最近ちょっと違うかもなと思い始めてきた。確かに、通勤にかかる時間とお金(イギリスでは交通費は自腹)とストレスは一言では表せないほど影響が大きい。けれど、先日久々にロンドンへ出かけて、買い物をしたり川沿いを散歩したりしてみたら、思いのほか気分が晴れやかになって自分でもびっくりした。

もう通勤なぞできない体になってしまったと思い込んでいたが、人間とはかくも無いものねだりをしたがるのか、はたまた私が出不精なだけか。毎日の通勤は実は貴重な私のエクササイズだったと気づいたし、同僚との世間話やランチ(これはすぐには復活するとも思えないけど)などはいい気分転換で、人と会うだけで刺激を受けていたんだな、と、当たり前のことがようやく真に肚落ちした。

今週から6人を超える集まりが禁止されてしまって、なかなか思うように人にも会えないけれど、これから暗く寒い冬が来る前に、一度気持ちをリセットして、惰性で送っていた毎日を少しだけ引き締めようと思う。


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