プロローグ(11)〜非日常な日常を淡々と過ごす

2019年2月12日

週末は仙台でセミナー開催。人生初仙台にして初の東北新幹線。

東京はちらほらと雪が降っていて、さぞかし仙台は寒いんだろうなと思いきや、いざ到着してみると東京よりも全然暖かくてダウンなんか着てたら汗ばんでくるレベル。青森なんかの方は豪雪だったみたいだけど、こっちの方はそうでもないのかしらね。いかんせん初めていったところなだけに全く土地勘がなく、うまく想像できないのだけど。

とりあえずセミナーも盛況に終わって、美味いもんもいっぱい食べて言うことなしの旅行気分を満喫。
しかしいかんせん酒が呑めないのは辛い。せっかくの地方巡業だし、セミナー後の懇親会でも主催者としての手前もあるので中ジョッキを1、2杯はいただいたけれど、いつもみたいに現地の美味いもんと美味い酒をとことんまで食べ尽くし飲みつくすような気分にはなれずに控えめに終了。

とりあえず前回の総合病院でガンの告知をされて以来、酒は家では全く飲んでない。医者の話では多少嗜む程度なら問題ないとのことだけど、やはりアルコールが原因の一つの可能性がある、と言われてしまっては流石に飲む気にならず、すっかりノンアルでヘルシーな夜を過ごしている。

以前はそれこそ酒も飲まずにどう時間を過ごせばいいのか分からなかったくらいなのだけど、意外と飲まなくても生活できるもんなのね。人間やればできるもんだ、もっと早くにこうしてればよかったのかもしれんけど。

止めたといえばジョギングも。

いつもだったら地方セミナー開催後にはもう一泊して、早朝に15kmくらいのんびり走ってその土地の風景を楽しむ、いわゆる「旅ラン」を満喫するのが何よりの楽しみなのだけど、今回はそれも取りやめ。

本当は今週末の京都マラソンに参加する予定で、ガンの告知を受ける直前までは結構ハードに追い込んだ練習をしていたのだけど、この2週間くらいは全く走っていない。

いつもレース直後やそれに準じるような追い込んだ練習をした後には身体の免疫が著しく下がるらしく、体調を崩してしまうことが多いためだ。
現段階でそうなると一気にガンが進行してしまうような気がして、単純に走るのが怖いというのが本音。
もちろん走ること自体が悪いとは思わないし、適度な運動はむしろ必要なのかもしれないが、どこまでが適度なのかを掴みきれてないだけにもう少し病状を把握してからにしたいと思う。

酒も飲まない、マラソンも走らないなんて、ほんの数週間前には全くあり得ないような毎日を過ごしているのが不思議な気がする。

検査の結果が出るまであと2日。
美味い酒を飲んで、走りたい時に好きなだけ走れた毎日。
そんな当たり前だった日常をまた過ごせる日は来るのだろうか。


美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。