門間さん4

クライアントの内面を視覚化したオーダーメイド作品を通して時代にインスパイアを起こす”門間 由佳”さん

学生時代から一貫して「存在、エネルギー」を描く、日本画の画材とアクリルガッシュ等を混ぜた混合技法が特徴で2009年に現在のスタイルが確立。
心に漂うイメージを丁寧に追うことで依頼者の内面を紡ぎだし作品に写しとるオーダーメイド画家、"門間 由佳さん"にお話を伺いました。

門間 由佳(もんま ゆか)さんプロフィール

出身:東京都稲城市、相模原市緑区橋本在住
経歴:1993年女子美術大学卒業
【完全オーダーメイド 対話できる絵画】を制作。画家ながらマーケティングの勉強にのめり込む。
事業継承学会会員。クライアントに圧倒的にエグゼクティブが多く、その会話を理解するためである。
B型。牡牛座。
趣味は速読。読んでよいと思ったものを実践してみること。

Q:現在どのような基本活動をされていますか?
門間さん(以下敬称略):クライアントさんと対話をしながらオーダーメイドの絵画を制作しています。クライアントさんからのオーダーの中でクライアントさん自身が本当の自分、その人自身が追求したい真実に出会うために今まで自分が自問自答してきたことを相手にもしながら、その人にとっての生きていくテーマ、時には人生の課題に深くアクセスしその人の存在そのものはなんであるかを共に探求しています。自分がクライアントさん自身のプロになってその人自身の世界観を色、形、構図で描き起こす、それが私がやっていることです。

Q:活動を続けるにあたって日々心がけていることを教えてください
門間:1枚の絵を仕上げるのには半年~1年かかります。クライアントさんの世界観を絵にすることで、同時にクライアントさんの内面、人生の課題にアクセスするので自分自身が常にクリアな状態であるように心がけています。一番意識しているのは感謝の気持ちです。朝の散歩のときには今日一日過ごさせていただいていることに感謝、クライアントさんとの出会いに感謝、その他は自然との繋がりを感じたり、瞑想や呼吸法などで心身を整えたり、様々なことに取り組んでいます。

Q:あなたの夢は何ですか?
門間:絵は向こうから歩いてきたりましません、絵を見る人がアクティブで世の中に対して積極的に働きかけ、絵を持ったいただいたことにより結果的に絵が広がり人々がインスパイアされていくことでより良い影響を与えていく、それをオーダーメイドで絵を描くことによって実現したいと思っています。

Q:その夢を持ったきっかけは何ですか?
門間:幼稚園、小学校の低学年の時から広告の裏に自分で空想した絵をよく描いていました。頭の中にあるストーリーを絵にしていたのです。そして高校卒業後の進学先に美大を選んだのですが、美大は何かを教わるところではなくて「あなたはどういうものを創りたいのか」を考えるところでした。そこに悩み、姉から哲学書を読むように勧められ片っ端から哲学書を読みました。その時に出会ったのが、私の人生で最も影響力のあるガンジーでした。私はガンジーの自叙伝を毎日読みました。ガンジーはインドの古い哲学の抽象概念を社会システムに使うやり方を実際に使ってみた人です。その結果、非暴力非服従の平和運動からインド独立に繋がったのです。

 私がやりたかったのは彼の真似をすることではなく「今いる自分の場所、条件でどう幸せを実現できるか」に挑戦することでした。自分に与えられているものを最大限に使って時代に貢献するために何ができるのか、そういう命題を突き付けられた感じがして私は自分で古いもの、時代を超えて良いものを自分や自分の特徴や制約を利用して現代に生かす実践をしてみました。そして卒業制作を通して、自分にとっての真実、自分の感覚を頼りにして作品を作ることを決断しました。ガンジーにインスパイアされたことがきっかけで自分自身がインスパイアを起こしたいと思ったのがきっかけです。

Q:夢を実現させるため現在取り組んでいることなどありましたら教えてください
門間:英語の勉強と、生理学を学んでいます。英語の勉強は、友人とある国に行ってみようと思っているのと「未来をこういう風にしていきたい」というのを絵はもちろんのこと言葉でも表現したいと思い、英語で表現できればさらに可能性が広がると思い学んでいます。生理学は、私はもともと学術的に美術を研究しているのですが、それとは違う分野からも学術的にアクセスをしてみたいと思い、この現実は脳が映し出している世界だから脳の大元の世界だったら学ぶ価値があると思い学んでいます。

Q:今後どのような美しい時代を築いていきたいですか?
門間:それぞれの多様性を面白がれる時代を創りたいです。今私がやっている活動は縦割りの分野を横断しています。分野は違うけど価値観は同じだったりする、そのようなところに新しく展開されるものがあるなと感じています。そして一人一人の人間が自分を経営できる、これは実際に私がやっていることですが、経営とは自分で生きるにはどうしたらよいか、自分が社会から必要とされて存続していくにはどうしたらよいかを考えることです。私は自分を社会に生かすにはどうしたらよいかをずっと考えてきました。そのような自分との対話を通して物の見方が深くなり多様性を持つようになりました。深く見れれば見れるほど、感謝の気持ちも深くなるのです。軽やかな深みがたくさんある、そんな時代を創っていきたいと思っています。



ありがとうございました!
門間さんのご活躍は以下のHPからご覧いただけます

インタビューを担当した岩田と口野です。インタビューの間中門間さんの珠玉の言葉の連続に感動しっぱなしでした。自分に正直であることを何よりも大切にされている門間さん、様々な問題解決手法を使いこなしもするけれど、何があっても常に自分の軸に戻って物事を統観するその在り方に大変感動しました。今度は改めて飲みに行きたいと思いました、ありがとうございました!


この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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