見出し画像

質問に答えず、はぐらかすは、「不誠実」と見做される。

 SNS時代となり、電話での肉声による遣り取りよりも、SNS各種アプリを使った、文字を使ったコミュニケーションが圧倒的に多くなった。人によっては使用するSNSアプリが異なる場合もあり、双方のコミュニケーションを円滑にするために、多種多様なSNSアプリを揃えておく必要がある。

 ここで問題なのは、SNSのメッセージと雖も、これは時代の流れにて、手紙や書簡(信書)と同様に、意思伝達ツールとして一般的に使われるようになって来ており、誤解を招きやすく、抑揚のない文字だけのメッセージの遣り取りは、取り扱いについては特に注意を払わなければならない。

 SNSメッセージの着信について、それがビジネスであれば、ケースバイケースだが、相手の質問や要請に対して、必要な限り早めに的確に答えるのが無難であると言える。相手の立場や現在進行形のプロジェクトの進捗状況などをまとめたものを添付し、互いの意思の疎通を図るのが、質問や要請を受けた側の「誠意」と「実力」の見せ所となる。

 相手からのメッセージを深読みし、それが急ぎなのか否かを判断し、相手のニーズに的確に応えることを忘れてはならない。質問や要請を行う側についても同様に、送る相手の立場に立ち、信頼関係の下に、絶好のタイミングを図り、コミュニケーションを交わすことを忘れてはならない。

 それに反して、重要な質問を無視し、回答を避けるのは、「不誠実」と見做されてしまう可能性がある。そこは、要注意である。

 二十数年前のインターネット黎明期の頃の話だが、東京の老舗料亭の女将さんが「電子メールと雖も、それは大切なお手紙や書簡と同様に大切に取り扱う必要があります。だから、ちゃんとそれに対応しなければなりません!」と、メールの取り扱いについて厳しく語られていたことを思い出す。流石に「接遇」のプロの見解である。

 また、ビジネスのみならず、個人間(家族間、友人知人間)のコミュニケーションにおいても、LINE、Messenger、SMSなどのSNSが普及している。よって、ビジネスと同様に、「音信不通」が常となれば、実に恥ずかしい話であり、前出の女将さんが聞けば、「何と非礼なお方でしょう!?」と呆れた顔をされるに違いない。

 そこで、返事をしない張本人が「筆不精」だからと反論しても、コールバックをしなかったり、返事をしなかったという理由にはならない。よって、常日頃から、電話やメッセージの着信にはしっかりと対応することで、良好なるコミュニケーションを取れるように努力しなければならない。

 勿論、上記のようなSNSに限らず、普段からのヒューマンコミュニケーション(ビジネス、プライベート)において、face to faceで直接話し合いの場を持つことで、双方に誤解のない円滑なるコミュニケーションが取れることを忘れてはならない。

いいなと思ったら応援しよう!

西田親生@D&L
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。