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ホテル文化に学ぶ(6)
名匠 脇宮盛久氏(熊本ホテルキャッスル和食料理長)は、50代にして黄綬褒章、現代の名工を受章した、熊本県内屈指の和の匠である。今回は、非の打ち所がない脇宮流「新緑会席」をご紹介したい。
最初にサーブされた先付や前菜は写真下の通り、食べるのが勿体無いほど、アーティスティックさを放っている。
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以前、京都の吉兆個室にて、侘び寂びの世界を頬張ったことがあったが、この熊本の地の脇宮流「新緑会席」料理は、勝るとも劣らず、これこそ知らねば損をした気持ちになるような、名匠の料理である。一つ一つの料理を説明するのに言葉足らずとなってしまうような、逸品揃いである。
特に、〆の食事としてサーブされた「鯛茶漬け」については、美味どころの騒ぎではない。胡麻の魔法が掛けられた「鯛茶漬け」は食テロのようだ。
キャリア3年目のウェイトレスや黒服が運んできてくれたが、ウェイトレスは本格的な料理の器に、驚きの色を隠しきれぬ表情であったが、それは無理もない。名匠の弟子たちも、今回のような会席料理を創り出す名匠の手捌きや盛り付けられた器を見て、どよめいたと言う。
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勿論、このような特別料理については予約が必要になるが、家族だけのお誕生会や記念日に、是非、お試しいただければと!
尚、熊本ホテルキャッスルには奥座敷「細川」(テーブルと椅子)という個室があるので、他人との接触を完全に遮断できる安心安全な施設としてオススメしたい。
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