シャッターを切る瞬間・・・全集中の空気感なりが伝わらない写真は、作品とは言い難い。
筆者はICTが本業であるが故に、高度な技術を持つ凄腕のフォトグラファーではないが、写真を撮影する熱い心は、人並み以上に持ち合わせていると自負している。
筆者主催の写真愛好家グループ「Obscura Photo Club」というものがある。随分長きにわたり運営しているものの、数ヶ月前に、或る人物(外国人)が唐突にモデレーターをやりたいと言って来たので、許諾したのだった。(後から、「場所荒らし」というのが判明した。)
ところが、次の日から、のべつ幕なしに会員を増員するは、グループの運営にちょっかいを出すはで、一ヶ月もしない内に、結局、除籍処分としたのである。
理由は、アドミニストレーターではないが、余りにも勝手放題に自論ばかりを持ち込んで、運営自体を仕切りたがり、数日も経たない内に、従来のクラブ内の穏やかな雰囲気が一変したのだった。
良く言えば、異常なほどの世話好き人間。しかし、筆者やその他モデレーターが「改革」する意向もなく、増員を求める訳でもないのに、増員増員と騒ぎ立てる始末。これは、ちょいと変人をモデレーターにしたものだと、安易に承諾したことを悔やんだ。(最初の英語のメッセージは丁寧だったので、礼儀正しい人物と見ていたのだが・・・)
彼の同クラブへの評価は以下のとおり。「長年やってて、800人程度の会員。少な過ぎる。私だったら、800人くらい集めるのに3ヶ月も掛からない。もっと、表彰とかプライズを与えて、クラブを数千、数万人に拡大しなければ、意味がない!」といった何通ものメールが飛んでくる。
そこで、筆者の返答は、「数を増やすことは最初から考えておらず、本当に写真を愛するプロ・アマの人たちが参加するベクトルにて運営をしてきている。量より質を重んじたいので、折角の増員計画は承諾しかねる!」と撥ね付けた。
それでも、800人を貧弱なクラブ活動と愚弄するので、致し方なく、追放処分としたのだった。考え方は人それぞれだが、増員したくないものを無理やり増員してしまうと、クラブ内の空気が一変し、折角、写真を愛している仲間たちの活動が鈍化する可能性も無きにしも非ず。
案の定、彼は、僅か4日ほどで120人ほどの新会員を入会させてしまった。よって、その人たちもまた、日々、写真をアップするようになる訳だ。ところが、アップされる写真を拝見すると、秀逸なる作品と言えるものは皆無であり、お茶を濁すようなものが目立っていた。(ただ、写している感)
背景に全く神経が届かず、被写体も日の丸構図が多く、水平線が傾き、その辺のスナップ写真よりも質の悪いものが日々掲載され始めたのである。写真撮影は、上手下手はないと言うのが筆者の考え方だが、やはり、撮影の緊張なり集中なりの空気感が伝わって来ないものは、論外となる。
目の前の、電信柱と電線、ゴミなどもお構いなし。時には、歩く人の足が膝のところで切れている。また、ある時は、バリバリのエフェクトで、オリジナル写真が消え去っている。LightroomやPhotoshopなどを使い過ぎた、似非デジタルアートである。
一応、昨日、英語、スペイン語、ポルトガル語、そしてギリシャ語で書き綴った「Notes」を掲載することにした。英語以外は、Google translatorで翻訳したが、筆者の気持ちが少しでも伝われば良けれども・・・。
カメラの扱いも、構図の取り方も粗雑であることは、写真を見れば、一目瞭然。逆光の角度やら、光の回り込みなどへの意識は欠落している。ただ、目の前の被写体を単に撮っているに過ぎず、痛い写真が多過ぎる。
量より質を重んじて来たけれども、逆方向へ走ってもらうと、すこぶる凹んでしまう。「Notes」では、「構図、フォーカス、背景、水平、露出補正などを確認し、撮影を願います。」と説明しているが、どこまで理解してくれるやら・・・。
決して愚痴のつもりではないが、写真愛好家グループの一員であるのならば、滅茶苦茶な構図、且つ、フォーカスがボケボケなのは勘弁願いたい。よって、毎日毎日、粗悪な写真が気になって気になって仕方ない。
長年参加している国内外の写真愛好家からも、ちらほら苦情が出ている。今まで一所懸命に撮った作品をアップしていた人たちが様子を窺っているのか、最近アップしないようになった。日本人ばかりのクラブであれば伝え易いが、外国人(10カ国以上)が65%となると、これは至難の業となる。
最終的には、写真に対する価値観の問題であると思うけれども、カメラやレンズは、圧倒的に日本製が世界を席巻しており、同クラブでも、NikonかCanon、Sonyがほとんどだ。しかし、例の前モデレーターから強引に入会させられた新会員たちは、スマホ利用者の方が圧倒的に多いようだ。
これは、これは、困ったもんじゃ焼き!美味しいハンバーグカレーライスでも食べて、今後の運営を再考してみようかと・・・。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。