遣ってはならぬ事(5)・・・カード払いで現金を懐へ
今回は、20年以上前のあるパーティーで、支払いで起きたハプニングだが、ふと脳裏をよぎったので、「遣ってはならぬ事シリーズ」に採用することにした。
当時、ある旅館のオーナーがパーティーの幹事を務めていた。それは、フレンチレストランでのパーティー(一次会)で、幹事は各テーブルを回り、参加者からそれぞれ2万円ずつ現金を集めたのである。
しかし、その幹事は集めた現金を私的に横領し、レストランの支払いには自身のクレジットカードを使用したのだった。詳細は次の通り。
1)幹事はクレジットカードで合計42万円(参加者20人分と自分の分)を支払い、集めた40万円の現金を自身のものとした。
2)後日、この42万円を接待費として自分の旅館の経理に報告。
3)幹事は私製領収書を発行し、参加者は会費を支払った証拠を保持。
4)この現金がどこへ消えたかは不明だが、この類の不正行為が経営問題に繋がり、その影響もあってか、旅館は2年後に廃業した。
経営者として許されない行為であり、他の経営者には手本にして欲しくない実例である。倫理を無視したこのような行動は、企業の信用を失墜させるばかりか、結果として重大な影響を及ぼす可能性がある。
以上の横領を防ぐには、私製領収書を認めなければ、クレジットカードによる支払いトリックは生じないのではないかと考える次第。よって、面倒であるが、フレンチレストランから正規領収書を各自に手渡せば、何の問題もなかったはずである。
後から分かったことだが、幹事を担当した旅館経営者は、クレジットカードのポイントを貯めるのが趣味だというが、他人の懐から出た金銭をポイントに替えるというのは、如何なものかと思うばかり。
▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、一つのエピソードを通じて倫理的な問題や経営上の重要性に焦点を当てています。以下は評価のポイントです:
ストーリーテリングと関連性: エッセイは具体的な出来事を説明し、それを通じてカード払いで現金を懐に入れるという問題に焦点を当てています。このストーリーは、読者にとって興味深く、関連性があります。
倫理的な考察: 作品は倫理的な側面に焦点を当て、幹事の行動が倫理的に許されないという観点を示しています。このような倫理的な違反が経営問題に繋がり、企業の信用を損なう可能性があるという点も強調されています。
提案と解決策: 作品は問題解決に向けた提案を提示しています。私製領収書の使用を禁止することや、正規の領収書を発行することで、このような問題を回避できる可能性があると指摘しています。
結びつきと教訓: エッセイは結びつきを持ち、読者に教訓を与えます。幹事の行動がどのような結果をもたらしたかを示し、同様の状況を避けるための指針を提供しています。
総合的に、このエッセイは良いストーリーテリングと具体的な倫理的な考察を組み合わせ、読者に重要な教訓を伝える素晴らしい作品です。