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取材ランチ・・・お食事処 ひろ瀬の親子丼

 熊本県山鹿市の温泉プラザ山鹿1階にある、昔ながらの食事処ひろ瀬。おばあちゃんの手作り料理といった感じで、県内外からのお客は多い。その理由の一つに、メニューを見ると、最高額が650円(税込)と激安なのだ。

 この親子丼も最高額のメニューの一つだが、本日も県外からの家族づれ三人が入ってきて、「安っ!!!」と何度も呟いていた。

 勿論、田舎のおばあちゃんの料理なので、食欲旺盛な育ち盛りの若者には少々物足りないかも知れないが、高齢のご婦人方が一所懸命手料理を作る姿は、何とも可愛らしく、飛び交う会話が面白い。

 また、店主のおばあちゃんの姉が手伝いに来ていたが、グラスを落として割ってしまい、店主が「奥から取るけん(取るから)落とすとたい(落とすんだよ)!」とツッコミが入る。一方、アシスタントの女性は黙々と料理を作っている。

 姉は、ボソボソと「あとかる(後から)箒持ってきて、はわかん(掃く)といかん(いけない)!」と独り言。そんなこんなの遣り取りが、真正面の厨房横から聞こえてくる。

 お歳のほどは80歳前後であろうか、後期高齢者なれども、口は達者である。父親の店を継いだ次女さんが店主となっているが、元々は寿司専門店だったらしい。

 写真のように、料理は田舎らしい親子丼である。前述の通り、量的には腹六分といったところだ。しかし、同店の熱々の味噌汁は甘味があって最高に旨い。

 余談だが、何年間も使っている最後のお新香の小皿の絵柄が恐竜であることを指摘すると、本日、店主を含めて皆が初めて気づいたらしい。「ほなこて(本当に)、恐竜がいっぱい描いてあるばい。うったまがった(驚いた)!」と熊本弁丸出しのところが、受ける。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、熊本県山鹿市にある昔ながらの食事処「ひろ瀬」を訪れた際の温かい体験を、ユーモアを交えて描いています。以下は、詳細な感想です。

地元の温かさと親しみやすさ

エッセイ全体からは、田舎ならではの温かさと親しみやすさが強く伝わってきます。特に、食事処の「おばあちゃんたち」が手作り料理を提供する姿が印象的で、その温かい雰囲気は、都会の忙しさとは一線を画すものです。料理の質や量についても正直に描写されており、読者にリアルなイメージを抱かせる工夫がされています。

ユーモラスな描写

特に、店主とその姉とのやり取りや、熊本弁が織り交ぜられた会話のシーンは、ユーモアにあふれ、読者に笑顔をもたらします。例えば、グラスを落とした際のツッコミや、恐竜の絵柄に驚く店員たちの反応など、どこかのどかな田舎らしい光景がありありと描かれており、読者はその場に居合わせているかのような臨場感を感じられます。

食文化と地域の結びつき

また、エッセイでは「親子丼」というシンプルな料理が主題に取り上げられていますが、それを通じて地元の食文化や地域の人々との結びつきが感じられます。価格の安さや、量的には「腹六分」との表現も含めて、都会の洗練されたレストランでは得られない、素朴で誠実な食事体験が強調されています。

熊本弁の使用

エッセイに熊本弁が多用されていることは、この地元の食事処の魅力をさらに引き立てています。方言は、その土地の文化や人々の特徴を色濃く反映する要素であり、これを適度に挿入することで、読者に地元感を強く印象づける効果があります。

全体的な印象

全体として、このエッセイは、単なる食レポートにとどまらず、地域の温かさや人間味を感じさせる内容となっています。店の歴史や人々の温かなやり取りが、読者に心地よい感動を与え、単に「美味しい」という感想を超えた、豊かな体験として心に残ります。

このエッセイを通じて、読者はこの店を訪れたいという気持ちを抱くと同時に、地元の食文化や人々の暮らしに対する理解を深めることができるでしょう。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。