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湯の街 山鹿 そぞろ歩き

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筆者の故郷である山鹿市(熊本県北部)。同市は、800年の歴史を誇る泉質抜群の天然温泉が自慢である。観光資源は無尽蔵にあり、勿論、温泉の『さくら湯』は見事な造り。また、坂東玉三郎公… もっと読む
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不動岩・・・山鹿市に聳える奇岩

 本日は、4時間で熊本市と山鹿市を車で往復する中で、(1)グルメ倶楽部でランチ、(2)菊池川、(3)不動岩、(4)一つ目神社、(5)蒲生池、(6)水辺プラザと、山鹿市の時計回り取材を敢行した。  僅か4時間なので、目まぐるしいツーリングとなったが、外は寒空の下、雨が落ちていた。車外に出て撮影していると、膝下がすぐに冷たくなるほど、異常に寒い。  写真は、山鹿市4時間とんぼ帰り取材の(3)不動岩を超望遠レンズで捉えたものである。100メートルほどの高さがある手前の岩を中心に

不要な記憶との戦い・・・

 これは筆者個人の話であり、ご興味のない方は無視されて、さっさと次のエッセイへお進み頂ければと。  実は、筆者の場合、いかなることも映像として記憶が残り、脳内の記憶の箱に刻まれるのだが、善きも悪しきも残ってしまい、その記憶の箱から消したくても消えない現象が起こる。  それも記憶する価値のないものほど、記憶の箱の溝に詰まって残ってしまう。勿論、他のことが頭に浮かんだり、人の話に耳を傾けていない場合(集中度が高い時)は、全く耳に入らず、記憶の箱は空っぽだ。  最近思うことは

山鹿市にトンカツ専門店やチャンポン店が何故ないのか!?

 筆者は生まれてから小学校卒業までを、熊本県山鹿市で過ごした。現在は熊本市在住であり、時折、取材で同市の昔の思い出を紐解きながら、観光名所やグルメ巡りを楽しむことがある。しかし、グルメに関しては長年の間疑問が残ったまま、消化不良となっている。 何故、トンカツ専門店やチャンポン店がないのか?  それは、たいていの基礎自治体(市)の規模であれば、フランチャイズ店を除いても、必ずと言って良いほど、トンカツ専門店やチャンポンオンリーの店があると思っていたが、生まれ故郷にそれがない

消えた、天然記念物「モウセンゴケ」・・・

 幼い頃に足を運び入れた、一つ目神社(熊本県山鹿市)。その神社は一つ目水源の手前にあり、その周辺には「天然記念物 モウセンゴケ(食虫植物)」が自生していた。  Googleで「山鹿市 天然記念物 モウセンゴケ」で検索すると、上位の1と2には筆者が以前書いた記事が抽出された。正直なところ、洒落にならない。  本日、山鹿市の温泉プラザ山鹿1階にある、「お食事処 ひろ瀬」でランチをしている時に話題になったのが、上述の「モウセンゴケ」であった。  お客の一人が、小学校の頃に遠足

日輪寺を訪ねる

 熊本県北部の山鹿市にある日輪寺。  どんよりとした寒空にて、太陽光が遮られ、全ての被写体に覇気がない。可愛い鳴き声の黒猫だけが、近寄っては遠ざかり、遠ざかっては近寄ってくる。見掛けによらず、とても甘えた可愛いすぎる鳴き声だ。  境内を見回すと、南天の赤い実がポロポロと落ちつつ、方や白梅が楚々と咲き始めている。メジロも遠目に確認できたが、標準レンズのみの持参だったので、撮影するのを諦めた。  同寺は精進料理の食事処で話題になっていたと記憶するものの、その施設は本日の寒空

お食事処 ひろ瀬の牛とじ丼とチャンポン

 本日の取材ランチは、田舎の食事処 ひろ瀬(熊本県山鹿市 温泉プラザ山鹿1F)に決定。  同店へ足を運ぶのはランチ目的のみならず、実は、テイクアウトができる田舎の美味しさをギュッと詰め込んだ、稲荷寿司と巻き寿司である。  先ずは、筆者がランチで食した料理は、写真上の「牛とじ丼(セット)」である。熊本の田舎らしい味付けと具材で、醤油の主張が強い。量的にはやや少なめである。しかし、味噌汁は抜群に旨かった。  午後2時を過ぎていても、高齢者の方々が次から次へとやってくる。多分

記事をPDF化・・・タイカレーが食べたい!

 現在、筆者のエッセイや記事は、ポータルサイト「The Rosetta Stone」(since 1995)と「note」(since 2022)の2箇所に掲載している。  年が明け、お節を離れるために、何故か、カレーやラーメンが食べたくなる。よって、昨年末に掲載した「タイ・ラオス料理 シンカム」の記事をPDF化し、お気に入りの読者の方でも、ワンボタンで同PDFファイル(11.3MB)をダウンロードできるように、記事内容も変更を加え、再掲載した次第。  何とも食いしん坊で

タイ・ラオス料理に遭遇・・・「シンカム」(2)

▼グリーンカレー  2品目の「グリーンカレー」は、連れの者がオーダーしたカレーであるが、一口だけ試食することにした。  見ているだけで汗が吹き出しそうだが、お味のほどは、日本人向けにアレンジしてあるのか、癖のない、優しいピリ辛で、とても懐かしい味わいである。  このボリューミナスな「グリーンカレー」は、最初の一口から笑顔になり、最後のワンスプーン分を呑み込んだ瞬間に、にわかに御代わりがしたくなる。  今年は、レトルトながら美味いグリーンカレーに出逢ったが、同店の「グリ

タイ・ラオス料理に遭遇・・・「シンカム」(1)

 山鹿灯篭まつり、芝居小屋 八千代座、装飾古墳で有名な湯の町 山鹿市(熊本県)。その中心部にある「温泉プラザ山鹿」において新たな食事処を探していると、ふと目の前に「タイ・ラオス料理 シンカム」の看板が見えた。  玄関ドアを開けると、奥へ長い空間が広がっている。テーブル席(4人席)は全て右壁に接しており、アジアンテイストのいい雰囲気である。厨房とカウンターはワイドであり、所々の観葉植物の緑が目を癒してくれた。  オーナーの米澤由紀子さんとシェフのユーナン ナタワット(ニック

八千代座の真向かいにある「グルメ倶楽部」

 筆者の郷里で、お気に入りのレストランがある。その名は、「グルメ倶楽部」。熊本県山鹿市の人気観光スポットの一つである芝居小屋 八千代座の真向かいにある、創業35年の老舗洋食店である。  ランチタイムは、メニューを見ると、値段の読み違いかと心配したくなるほどリーズナブルである。例えば、日替わりランチが770円、コーヒー付きで900円だ。  写真は、ランチタイムのグルメ倶楽部ステーキランチだが、スープとご飯が付きで1200円であった。  本日は取材ランチとして同店を選んだが

Cluster amaryllis

 熊本県北部の山鹿市菊鹿町にある上内田神社へ足を運び、彼岸花を撮影することにした。  昨年は遅過ぎて全く撮れなかったが、今年はまた温暖化のせいなのか、同神社に咲いている彼岸花が激減している。  よって、すぐ横を流れる上内田川沿いに咲く彼岸花を撮影することに。  かんかん照りだと、乾き切った彼岸花となり、全く魅力が無いので、しっとりと咲くものだけを選び、撮影したものがこれらの写真である。  実は、「彼岸花」という日本名を好まないので、英語名である「Cluster ama

栗おこわ風に挑戦・・・

 お陰様で、オフィス内は旬の味覚の代表格である「栗」の香りが充満している。それも、熊本県山鹿市菊鹿町番所の栗。  お土産に頂いた「栗団子」は最高だった。次なるものは、栗ご飯を作ろうということになった。  餅米がないので、栗おこわは出来ない。そこで、冷蔵庫に保存している餅をスライスして、炊飯器に米と一緒に炊くことで、何とか栗おこわ風にしようかと。  出来上がりは、写真上の栗おこわ風のものである。塩味も爽やかに、栗の甘みに包まれた、美味しい「栗おこわ風」のご飯となっていた。

ヒョウモンチョウとキバナコスモス

 今日の番所(熊本県山鹿市菊鹿町)のヒョウモンチョウは撮り放題であった。  メインは彼岸花であったが、どうしても動いているものを撮るのが面白い。ヒョウモンチョウは十数羽いたろうか。キバナコスモスに群がり、ちょろちょろしている。  やや逆光気味だったので、羽が透ければ良いかと思い、シャッターを切って行く。70-200mm f2.8をDXフォーマット機に装着しているので、撮影は楽々だ。  しかし、9月下旬というのに、後頭部や背中、そしてスラックスの臀部が熱くなるほど気温が高

最後の栗の楽しみ方・・・

 写真は、熊本県山鹿市菊鹿町番所で獲れた「和栗」である。  お土産で大量に頂いていたので、全てを茹でて、一部を冷凍保存していた。よって、本日が最後の「和栗」となる。  色々考えてみたが、「栗ぜんざい」として、熱々のもので食べようかと思い、写真上のように栗が主人公で、小豆が脇役の「栗ぜんざい」とした。  一度茹でて冷凍しているので、栗の表面が粉っぽく感じるが、見掛けは悪くなったものの、味は抜群に美味い。  聞くところによると、西日本では同地域は栗の名産地として知られてい