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逸品一筆

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何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
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#熊本市

あの人に会いたい・・・善家 繁

 現在、ICTやホテル文化と食文化、私塾「Well Done」主催、取材など、コンサルティング業務を主軸として日々活動している筆者である。  実は、ホテル文化と食文化の基礎を築いてくれたのが、当時、熊本ホテルキャッスル四川料理 桃花源の料理長(最終職位:同ホテル常務取締役兼総料理長)であった善家繁(ゼンケシゲル)氏との出逢いであった。  元々、食文化については、ICTを本業としながらも、自分なりに研究を重ね、和洋中いずれも、五つ星ホテルレストランから町場の人気レストランま

「日本料理えのきぞの」・・・おせち情報

▼お申し込み方法のご案内 締切日:令和5年12月22日(金)まで(※数に限りがございます) 申 込:電話予約(096-211-5525)または店頭受付け 店頭受け取りのお客様(お渡し日 令和5年12月31日(日)時間午前11時~午後3時まで(※時間守でお願い致します) 場 所:新屋敷えのきぞの(熊本市中央区新屋敷1丁目9-19濫77A) 支払日:令和5年12月31日(日)代金引換(事前のお支払も可) ※店頭受け取りの方には、商品券をお渡ししております。 ▼配達希望のお客様

これが、昔の水道管!?

 清らからな湧水で知られる、八景水谷公園(熊本市北区)。同公園の湧水は、昔から熊本市の第一号上水道の水源として利用されてきた。  同園内にある水の科学館に入り、すぐ右手には黒っぽい不思議な形状のものが展示してある。何と、昔の木製水道管(大正13年の水道管)だという。木をくり抜いた木管であり、外側を金属でぐるぐる巻きにしてある。  現代の水道管とは全く異なる素材にて、手間暇かけて水道管を作っていたに違いない。  熊本市内の水道水が、阿蘇山からの伏流水であることをご存知であ

琥珀色の珈琲に魅せられて・・・

 熊本で名物老舗珈琲専門店となれば、「珈琲アロー」(店主 八井巌さん)である。「同店を知らぬ人は珈琲通とは言えない!」と豪語する人もいるほどだ。  八井さんとの出逢いは、新聞社時代に遡る。同店は1964年創業で、熊本県内では珈琲専門店の魁(さきがけ)であった。  新聞社を経て起業後、ネット事業を開始して29年目に入る。過去記事の整理をしている中で、何度も取り上げた「琥珀色の珈琲」をデジタルアーカイブとしてご紹介したい。  店主の八井さんとは40年ほどのお付き合いだが、ご

純金尽くし、ダイヤモンド尽くし、そして腕時計尽くしのひと時。

 昨日、午後3時より髙栁時計宝飾店(熊本市下通アーケード街)に足を運び、久しぶりに取材することに。  創業130周年の特別企画 『魅惑の黄金フェア』を開催すると聞いていたが、各所に純金製の高額商品が並べられていた。こんなに純金をまじまじと見たことはなかったが、流石に、その黄金色の光は心をリッチにしてくれる。  小さなお地蔵様から蛙、七福神、不動明王など縁起物ばかりである。可愛いものもあり、手に取ると、純金なのでとても重そうである。コロナ禍で3年間どんよりとした中で過ごして

Bros.よしむら・・・吉村悌二の世界(2)

<修行の時代>◎コックの道拓く (西田)さて、コックの道が拓けました。・・・最初は何処に配属になったのですか? (吉村)最初からブッチャーへ行かされました。料理の基本の基本の処ですが、それが私にとっては良い勉強になりました。朝からやってくる肉の業者さんから、その捌き方・・・つまり、筋の取り方、関節の外し方など、懇切丁寧に教えて貰いました。牛肉であれば、枝肉をある程度ばらした物を持って来るので、そこで捌き方を徹底的に学びました。 (西田)それから、どんなセクションに就いた

Bros.よしむら・・・吉村悌二の世界(1)

<修行の時代>◎団塊の世代に生まれる (吉村)いらっしゃい。お久しぶり! (西田)本当にお久しぶりです。今日は長時間の取材となります。忙しい時に大変申し訳ありませんが、宜しくお願いします。・・・本日は、悌二さんの修行の時代から現在までをお聞きしたいのですが、先ずは、簡単なバイオグラフィを教えて下さい。 (吉村)こちらこそ、宜しくお願いします。・・・ええ、昭和22年2月14日、熊本市川尻町に生まれました。バレンタインデーの日で、先日67歳になったばかりです。所謂、団塊の世

突然の停電が老舗を襲う。・・・熊本市内下通アーケードにある『髙栁時計宝飾店』のビル全体が停電。

 本日早朝(午前7時前)に、時計と宝飾の老舗『髙栁時計宝飾店』自社ビル全体が停電となった。現在、九州電力が復旧工事に当たっているが、復旧の目処は立っていない。  先日、熊本市内上空を通過した、『線状降水帯』。雷雨が激しかったのが、その原因かと思われるが、突然のビル全体の停電は業務に支障を来す。  先ほど、同店の髙栁隆大社長に連絡と取ると、「本日早朝よりビル全体が停電となっており、大変ご迷惑をお掛け致しております。はっきりとした原因が分かっていませんが、下通アーケード上にあ

気楽に楽しめる、四川料理 桃花源。

 本日は、リーズナブルで満足行く四川料理を提供する『四川料理 桃花源(とうかげん)』(熊本ホテルキャッスル 地下1階)をご紹介したい。  熊本県内の中華料理、中国料理の歴史を塗り替え、強い影響を与え続けてきた同店。初代料理長は斉藤隆士氏(前 同ホテル代表取締役社長)、善家氏、川上氏、そして現在の早川氏へと受け継がれてきている。  数百と言われるメニューの中から、今回は、日頃から気軽に立ち寄り、気軽に食べて、大満足して帰れるメニューを十数点ご紹介したい。  四川料理と言え

『琥珀色の珈琲』に人生を掛ける、八井巌さん。

 熊本で名物老舗珈琲店となれば、『珈琲アロー』(店主 八井巌さん)。それを知らぬ人は珈琲通とは言えない。八井さんとの出逢いは、筆者が新聞社時代に遡る。同店は1964年創業で、熊本県内では珈琲専門店の魁(さきがけ)であった。  「あらー、お久しぶり!」とカウンター奥から、にこやかに挨拶をしてくれる珈琲アロー店主の八井巌さん。「よう来なはったですね。本当にお久しぶり。元気だったですか?」と満面の笑みである。  八井さんとの出逢いは、新聞社時代に某役員から連れて行かれたのが最初

熊本では数少ない、お洒落な鉄板焼レストラン『上通レンガ亭』・・・

 熊本市内中心部で、高級鉄板焼レストランと言えば『上通レンガ亭』(吉本義秋オーナー)。ゴージャスな店構えが売りとなっている。  同氏は(財団法人)日本鉄板焼協会の全国会員としても活躍し、その腕前は1級を獲得。更に、彼のトークは、プロのホテリエも驚くほどの優しさ、丁重さ。情報通としても知られる。  とことん拘るステーキ肉は、写真の通り、霜降りが美しい黒毛和牛。同店の拘りは、自分の手で育てた『米』と、〆に出される『呉汁(ごじる)』である。  2016年の熊本地震では、自宅が

熊本唯一、黒がらかぶ専門店『美食 みやじ』・・・白身で淡白、されど濃厚で美味!

 熊本唯一、黒がらかぶ専門店『美食 みやじ』。  がらかぶは、かさごの別名であるが、一般的には赤みを帯びたイメージである。しかし、写真トップのように、黒い種類も存在し、赤いものより希少価値があり、すこぶる美味である。  『美食 宮地』では、このレアなる『黒がらかぶ』を、通年で楽しむことができる。外見はグロテスクであるけれども、試食をさせて頂いたところ、白身でプリプリとした食感で、すこぶる美味であった。  店主である宮地有喜氏曰く、「淡白ながら濃厚な味、コリコリとした食感

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その6)

<ダイニングキッチン九曜杏の和食>  脇宮盛久料和食理長(熊本ホテルキャッスル)は、熊本県を代表する『和の匠』と言っても過言ではない。  今回は、グランドメニューを一つ一つ紹介するよりも、これまで食した中で、強く記憶に刻まれているものを中心に、ランダムに掲載したい。  若く(50代)して、黄綬褒章や現代の名工を受章した匠として、その腕のほどは、繊細且つアーティステックであり、常に、サプライズ。  誕生日やほか記念日に、是非、同料理長の『特別料理』を頂けば、至福の極みど

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その1)

<ダイニングキッチン九曜杏のスイーツ>  女性客を大いに喜ばせるのは、何と言っても、スイーツである。ランチやディナーを済ませ、腹一杯であるはずが、「これは、別腹!」と言いながら、スイーツの一つ、二つを完食する女性軍。あっぱれである。  同レストランのパティシエは、古典タイプから流行のタイプを作る。種類はそう多くはないが、テイクアウト用のスイーツもあれば、ホテルメイドのイートイン用のスイーツも揃えている。  コロナ禍以前は、毎年春休みに『いちごフェア』(時間制限ありの食べ