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花鳥風月

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日頃から、ネット事業の素材写真として取材をしていますが、その中で、お気に入りのもの、ちょっと可愛いもの、まったりする自然の写真をアップして参ります。 https://www.da… もっと読む
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#自然

野鳥の眼・・・怖い眼と可愛い眼

 これまで出逢った野鳥は、数知れず。撮ったことさえ忘れている野鳥も沢山いるが、イメージ通りに撮れた野鳥については、当時のシチュエーションなど大抵覚えている。  同じ野鳥なのに、怖い眼のものと愛らしい眼のものがいる。特に、サギ科の眼は肉食恐竜の様で、瞳孔がレンズの絞りの様に動き、眼球周りの鱗状の皮膚は恐竜そのものである。  ダイサギやアオサギは体長1メートルほどに成長し、大物の魚を獲っては縄張りの中央で踏ん反り返っている。しかし、カラスやミサゴなどが上空を旋回すると、結構ビ

お気に入り写真集・・・春 2024

 先週までは断続的な雨のために、なかなか取材活動ができなかったので、秀逸な作品は一つもないが、「春」をテーマに撮影した写真を数点掲載することにした。  もっと大胆に、もっとアーティスティックにと思いつつ、自己評価としては、数年前の作品の方が断然気合が入り、光っている。  多分、ここ2年間の想定外の事件(著作権被害、ホテルハラスメント被害、脅迫メール&債務不履行被害)に巻き込まれ、平静を乱された時期が続いたのが要因と言える。  全て粉砕したのは良いが、写真撮影に良い影響を

お気に入りのコスモス

  今年は、いつものコスモスとは少々異なるアプローチにて撮影してみた。  以前、Nikon Df健在なりし頃は、独特な色のりを、90mmマクロで撮影することが多かった。花も素敵だが、複雑で絡みあるような小さな葉っぱを背景にすると、まるで油絵のように撮影できたので、それがお気に入りだった。  今回は、画質は劣るけれども、Nikon D500にSigma 70-200mm f2.8を装着し、従来の撮影とは異なる絵面になっている。コスモスの写真は、RAWデータで撮ったままの状態

八景水谷公園の鴨と青鷺

 八景水谷公園(熊本市北区)の湧水池には、池の周囲を歩き回る鴨たちが沢山いる。彼らはヒドリガモとカルガモの2種類。餌をやらない我々人間には興味を示さないのである。  それでも、野生の彼らは一定の距離に人間が近づくと、一羽、二羽と池の渕へ近づき、ジョボッジョボッと飛び込んでいく。ヒドリガモは横顔が可愛らしいが、おにぎりのような滑稽な顔をしている。一方、カルガモの幼鳥との行列は非常に愛らしいが、同園でその行列を見たことはない。  鴨たちを観察していると、巨大な青鷺が背後からピ

ガザニア・・・孔子公園

 ガザニアという花は、ガーベラと同様に、不屈の精神を持ち合わせているのか、長期間、しぶとく咲き続けている。写真は、孔子公園(熊本県菊池市泗水町)で撮影したものである。  今回のガザニアの花の表情を見ると、終焉の時期を迎えているかのような印象を受ける。花の大きさは中程度でありながらも、その咲く姿は堂々としており、角度によっては、アーティスティックなポーズを取ってくれる。  特に、花びらの勢い感が伝わってくる。茎も葉も太く分厚く、強風にも耐え得る、頼もしくもあり、とにかく凛と

湧水池の青鷺・・・

 美しい水が湧き出る、八景水谷。熊本市内に、このような小さな自然がたくさん存在している。  同地の主のように居座っている青鷺。背丈は90cmほどあり、思いの他、人懐こい。眼をみると、野生の鋭い眼をしている。まるで、恐竜の眼のようだ。  青鷺は鳴き声が煩く、糞はモル濃度の高い漆喰のようで、あちこちの岩に落書きしたように落ちている。しかし、その動きは滑稽であり、時には優雅であり、長時間眺めていても飽きない。  熊本市内で野鳥観察をするとなれば、江津湖であろうか。野鳥の種類が

90mm単焦点マクロレンズで試写

 久しぶりのマクロレンズ。本日の取材では、Tamron 90mm f2.8を使うことにした。  Nikon D500に90mmレンズを装着。DXフォーマットのカメラ本体なので、35mmフルサイズ換算では約135mmのレンズとなる。  普段は大きなフルサイズのカメラ本体を使っているので、今日は軽快な操作感を楽しめた。ただし、最近はTamron 90mmオートフォーカスが不調で、手動で焦点を合わせざるを得ない。  天気は快晴。できるだけ木陰を利用し、マダニに噛まれないように

急に秋らしくなった夜・・・

 エアコンが寒く感じたので、スイッチをOFFにした。玄関ドアを開け庭にに出ると、朝方は半袖では寒いほどに気温が低い。  昼と夜の温度差は15℃以上ありはしないか。地球温暖化で日本列島南の海水温が高いのに、内陸地の熊本市内は季節の変わり目となっている。  写真は昨年の10月6日に撮影したコスモスだが、今年はどのような顔を見せてくれるのだろうか。自然の花々は、決して裏切らない。  人もまた、美しい花々のように、嘘をついたり裏切ることなく、素敵なヒューマンコミュニケーションが

ナミアゲハとジニア・・・

 今日も猛暑の一日。雲がかかり、いい感じと思い車から出ると、急に強い陽射しが照り出した。焼けるように、暑い。  孔子公園には何らかの花が咲いているだろうと思い、同園へ。ラッキーにも、木陰近くにジニアが咲いている花壇があり、ナミアゲハが飛び回っていた。  撮影できたのは、以下の僅か4枚。ナミアゲハはその後遠くへ飛んで行き、目の前には現れなかった。  こんなに暑いので、ナミアゲハやその他の蝶たちは、花の蜜にありつけるのは大変だろうと思いつつ、連写4枚。  もっと撮りたかっ

自然は規則正しく、人は不規則正しく。

 自然は規則正しく、虚偽や虚言、そして偽装はない。見たまま、在るままの姿である。ところが、人は不規則を逃げとして選択し、虚偽や虚言、そして偽装を正当化する。発覚すれば、有耶無耶にして姿を消してしまう。  高度な脳を授かった人だが、自然の共生という安定した世界を破るのが人であり、間違いを起こしても隠蔽し、自己都合最優先に安定を破壊する。  「便利な世界」をとことん突き詰めているのがデジタル社会、大量生産社会、質より量の世界を構築し続けてきたのが人である。  自然には、食物

2022年写真集(2)

 生まれて間もない、カマキリの子供。一丁前に威嚇のポーズを取るのが健気である。自分の体は葉っぱよりずっと小さいのに、アクションだけは大きく、左右前後に激しく動く。眼を見ると、宇宙人のような顔をして、カメラ目線。小さな黒眼が僅かに動いているのが分かる。  マツバギクの紫の花と葉の緑の組み合わせは、ファインダーを覗くだけで、その美しさと生命の不思議なノード(node)や力(power)が伝わってくる。  デジタル一眼レフカメラで捉える、植物の紫色は格別である。カメラの機種やレ

昨年の今日の花々・・・

 気づけば、昨年は、Nikon D800Eという古いデジタル一眼レフカメラにマクロレンズ90mm f2.8を装着しての撮影が多かった。  マクロレンズの特徴としては、数センチまで近寄り、被写体のディテールをカッチリ撮れる利点があるが、花々の広がりや奥行きを切り撮るには少々勝手が違う。  このような場合、マクロなズームレンズが手軽で、疲れもないことは十分知りつつも、どうしても単焦点レンズに拘ってしまう。よって、取材時は毎回屈伸運動の連続となり、関節や筋肉に負担が大きくなって

春の歓びが聞こえる、孔子公園。

 桜は散り掛け、寂しくなろうかと孔子公園(熊本県菊池市)へ再度足を運んだ。予想通り、桜は葉桜になりつつあったが、同園の花壇には、春を歓ぶ花々が咲き乱れている。  ヒメキンギョソウ、カラー、牡丹、水仙、パンジーなどが、あちらこちらに和かに咲いている。とても小さな自然であるが、ファインダーを覗くたびに、花々の美しさは勿論のこと、その生き生きとした姿が何とも素敵だ。  陽射しがやや強く、思いの外、紫外線が射し込み、目が痛い。できれば、もっと柔らかな陽射しの中で撮影したいものの、

鮮やかな、紫。・・・ヒヤシンス(孔子公園)

 孔子公園(熊本県菊池市)の駐車場で弁当を食べ、カメラをぶら下げ、園内奥へと足を踏み入れた。2月に立ち寄った時は、まだ寒々とした公園であり、花もぽつりぽつり。梅花だけが咲き誇っていた。  3月となれば、公園の花壇は様変わりしていた。ヒヤシンスや水仙、ヒメリュウキンカなどの花々が、あちこちで咲き始めている。  自然の花々は不思議なものだ。我々人間は、寒くなれば厚着をして、暖を取る。涼しい程度であればカーディガンを羽織る。汗ばめば、半袖シャツを着て、太陽光を避ける。  自然