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2022年写真集(2)

 生まれて間もない、カマキリの子供。一丁前に威嚇のポーズを取るのが健気である。自分の体は葉っぱよりずっと小さいのに、アクションだけは大きく、左右前後に激しく動く。眼を見ると、宇宙人のような顔をして、カメラ目線。小さな黒眼が僅かに動いているのが分かる。

マツバギク

 マツバギクの紫の花と葉の緑の組み合わせは、ファインダーを覗くだけで、その美しさと生命の不思議なノード(node)や力(power)が伝わってくる。

 デジタル一眼レフカメラで捉える、植物の紫色は格別である。カメラの機種やレンズにも左右されるが、絵の具では表現できないような紫色に出逢うと、とても嬉しくなってしまう。

ハナショウブ

 この色鮮やかな濃い紫色のハナショウブも素敵だ。背景には水が流れているので、もっと水面のキラキラしたものを拾いこみたかったが、残念ながら撮影失敗である。

ヒョウモンチョウとヤグルマギク

 ヤグルマギクの青みは、マツバギクの色とは異なり、陶器に使う「ゴス」のような色合いである。花びらは紙で作ってあるかような、細かい皺加工が施してあり、他の花々とは質が異なる。

 中央の雄蕊などがマクロレンズでピシッと撮れれば、しめたもの。今回はヒョウモンチョウが主役となっているので、脇役になってもらった。

ハナショウブ

 このハナショウブは、上の濃い紫色のハナショウブとは異なり、静寂さを醸し出している。背景の水はややぼかし過ぎた感があるけれども、このようにわずか一輪だが、楚々と咲くハナショウブは、和の空間を表現するには適任であるようだ。

ベニシジミ

 このベニシジミは、何故か車のボンネットにしがみついていた。なかなか逃げないので、車の中からカメラを取り出し写したところ、とても可愛い眼をしている。このような小さな生き物を見ていると、短い一生をどのように過ごしているのか、知りたくもなる。

ツキミソウ

 ツキミソウは、集団で咲き誇っている。時々、同じツキミソウだが、花の形状が異なるものがあった。マクロレンズで捉えると、シンプルな中に、花内側の造形美が素晴らしい。何となく、宇宙に向けた電波望遠鏡のようなイメージである。

ピース

 薔薇の花々の種類は多く、全てに出逢い、記憶できるものではないが、赤と黄色のグラデーションの大輪の花を咲かせるピース。このバラは、一輪と雖も、その存在感は大きかった。

ロサ・キネンシス

 何とも優しげでふくよかな表情の薔薇だろうと、色んな角度から眺めながら撮影したことを思い出す。ピースのように派手さはないが、とても上品な赤みを帯びている。

プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント

 絢爛豪華な薔薇といえば、プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケントだろうか。集団でこちらを見ているようで、結構迫力ある薔薇である。これは一輪をズームで撮るよりも、全体の構図を決めて撮った方が、そのボリューム感が伝わるように思える。

カマキリの子供(写真トップ)

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