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花鳥風月

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日頃から、ネット事業の素材写真として取材をしていますが、その中で、お気に入りのもの、ちょっと可愛いもの、まったりする自然の写真をアップして参ります。 https://www.da… もっと読む
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#Nikon_D850

野鳥の眼・・・怖い眼と可愛い眼

 これまで出逢った野鳥は、数知れず。撮ったことさえ忘れている野鳥も沢山いるが、イメージ通りに撮れた野鳥については、当時のシチュエーションなど大抵覚えている。  同じ野鳥なのに、怖い眼のものと愛らしい眼のものがいる。特に、サギ科の眼は肉食恐竜の様で、瞳孔がレンズの絞りの様に動き、眼球周りの鱗状の皮膚は恐竜そのものである。  ダイサギやアオサギは体長1メートルほどに成長し、大物の魚を獲っては縄張りの中央で踏ん反り返っている。しかし、カラスやミサゴなどが上空を旋回すると、結構ビ

風の中のフォーカス・・・

 とにかく、レンズを向けると風が吹く。カメラを下ろすと、風が止む。その繰り返しの中で、フォーカスがピタッと来ると、ニヤリと笑う。  写真は、昨日、孔子公園(熊本県菊池市泗水町)で撮影した、デンドロビウム(Dendrobium)である。  撮影機器は、Nikon D850+Sigma 50mm f1.4であるが、風が止む瞬間は僅か数秒もなく、それを狙ってシャッターを切らねばならない。  格好つけて、スローシャッターにて花々が揺れるシーンをとも思ったが、筆者の趣味ではないの

オウギバト&カンムリバト

 見かけは鳩には見えなかったが、写真上がオウギバト。写真下がカンムリバトである。  大人しく、人間に対して攻撃するような鳥ではない。ただ、鳩と言っても、全長66-75cmほど大きな鳥であり、インドネシアのいくつかの島に生息する固有種らしい。 ※撮影場所:熊本市動植物園 ※撮影機材:Nikon D850+Sigma 50mm Aart f1.4

雪餅草・・・Japanese Cobra Lily

世にも珍しい多年そうの花をみた。名前は、雪餅草(ユキモチソウ)。花の中央に、雪のように白く、餅のような付属体があることから雪餅草と呼ぶらしい。  三重県、奈良県、四国にだけに自生している花であるが、英語名は、日本のコブラのような百合の花と、少々、毒々しい名称に驚いた。  生まれて初めてお目にかかった、雪餅草。サトイモ科らしいが、何故、日本の一部地域だけに自生しているのだろうか。最近は激減し、絶滅危惧種に指定されているという。 ※撮影場所:熊本市動植物園 ※撮影機材:N

孔子公園の花々 2024.4.9

 春爛漫・・・穏やかな日であった。  本日の取材機材は、Nikon D850+Carl Zeiss 28mm f2.0。FXとDXの各フォーマットに切り替えながら撮影を進めた。

AI画像 vs 実写画像

 桜の花々のプロンプトを記述し、ChatGPT DALL-Eで画像生成を行った。条件は、ディテールはしっかりと、サンライトの逆光気味で、花びらが透けるような美しさを放ち、背景は晴天に可愛い雲が浮かんでおり、そよ風に吹かれて桜吹雪になっている程度に留めた。  以下は、その沖縄で有名な寒緋桜の写真であるが、これを見ながら、DALL-Eのプロンプトを書き込んだ。生成AI側へは、よりリアリスティックな映像を期待したけれども、美しいイラストレーションのイメージが強く、実物とは程遠いも

孔子公園のヒメリュウキンカ

 ヒメリュウキンカというのは、英語名は「Yellow marsh marigold」という。とても可愛い花であるが、撮影するのに、腰を落とし、低い姿勢にてレンズを向けなければいけないので、ランチ後の取材では、息苦しくなってしまう。  面白いことに、これらの写真をご覧いただくと、一つとして同じ形のものはなく、花びらの数も異なるものもある。よって、数ある中の一つの花を主人公として写す時にも、隣の花が気になったり、角度が定まらなかったりと、撮影では難儀する。  筆者の撮影の癖は

孔子公園の寒緋桜

 鮮やかなピンク色の寒緋桜。熊本市内ではよく見かけるものだが、確か、沖縄の桜ではなかったかと記憶している。一見、遠目では八重桜や河津桜に似ているようだ。  孔子公園(熊本県菊池市泗水町)の寒緋桜は、以前撮影したことがあった。今回は花付きも良く色鮮やかであるが、曇天だったので、せっかくの鮮やか色合いがカメラで捉えることはできなかった。  ただ、この色は青空にはあまり似合わず、この程度の光量の中では、逆光からの透かしで撮影した方が、美しさは表現できる。カメラの設定で、露出補正

孔子公園のラッパスイセン

 孔子公園では、春を知らせる花々が咲き乱れている。同園は、いつ訪ねても、四季折々の花々を欠かしたことがなく、園内の花壇は常に手入れされている。  どんなに小さな花壇であっても、花をこよなく愛する人の心が伝わる。苦労するのは冬場であろうが、厳寒の時もしっかりと花壇を守る冬の花がある。見かけは寂しいけれども、年が明けて啓蟄ともなれば、あとは春を待つばかり。  本日、3週間ぶりに同園に足を運び、驚いたのは、僅かな期間に、春を告げる花々が沢山咲いていたことだ。90mmマクロレンズ

孔子公園の肥後椿 旭の湊

 孔子公園(熊本県菊池市泗水町)の駐車場横に、寒緋桜の陰で咲いていた肥後椿。  普段は、八景水谷公園などで撮影するが、孔子公園の肥後椿 旭の湊の色艶は美しく、つい藪に頭を突っ込んで接写を試みた。  咲き始めたばかりなので虫食いもなく、これから1週間ほどが見頃のようである。ミツバチが沢山飛び回っていたので、彼らの仕事を邪魔しないように、さっさと撮影を切り上げた。   春はそこまで来ているが、来週は曇りのち雨が続きそうで、お散歩カメラの撮影ができない可能性が高い。天気予報を

谷尾崎梅林公園(熊本市西区)へ

 毎年この季節になると、谷尾崎梅林公園は県内外からの家族連れで賑わう。本日も駐車場が満杯の状態であり、次から次ぎに車が入ってくるので、駐車するのに手こずった。  残念ながら、温暖化の影響なのか、以前のような見事な梅の花が見当たらない。よって、公園内の下を見回り、水仙の花の撮影に力が入った。  ギリシャ神話の中で、美青年が泉の水面に映った自らの姿に恋し、満たされぬ想いにやつれて死に至り、それが水仙の花になったという話。  水仙は、ナルシスト、そして自己愛や自惚れという花言

薔薇の花・・・実写 vs Midjourney

 雨上がりの薔薇の花々の撮影が一番楽しい。そこで自然光が柔らかく良い按配となると、水滴も優しくキラキラと主役になれる。  しかし、雨が止むタイミングを見極めるのは難しく、その時の自然光がどうなのかはお天気任せ。なかなか思い通りに撮影できるものではない。  それを、画像生成AI「Midjourney」の場合、しっかりとしたプロンプトさえ準備できれば、数分で水滴が乗った薔薇の花を生成できるのである。  今回、以前筆者が撮影していた薔薇の花と水滴の拙作と「Midjourney

あと一週間早かったら・・・

 先週は、シトシト雨が続いた。本日、久しぶりに毎年春と秋に訪れている熊本県農業公園カントリーパークに足を運ぶことにした。生憎、同園は火曜日が定休日である。よって、園内に入れないので、南側入り口ゲート近くの薔薇の花々を撮影することにした。  予感は的中した。先週のシトシト雨の影響で、薔薇の花々は元気がなかった。更に、今日は陽射しが強く、ギラギラしている。陰を見つけるのに、さあ大変。十メートルほど樹木の影ができていたので、その陰の薔薇の花を選んでは撮影に臨んだ。  僅か20分

久しぶりの、Carl Zeiss。

 連休の谷間と思いきや、車は多かった。それでも、性懲りも無く孔子公園(熊本県菊池市)へ足を運び、花々を撮ることにした。  使用したレンズは、久しぶりのCarl Zeiss。オートフォーカスではないので、日頃の撮影よりも時間が掛かってしまい、風が吹けば焦点が定まらず、ガックリと腰を落とす。  日頃から使い慣れているNikkorやSigma、Tamronのレンズと比較すると、色味が違う。色のりも良いが、流石に、Carl Zeissは別格のように思えてならない。ただ、使いきれな