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四つの動詞で生きていく

私はライフイズワークで生きたい。ライフワークバランスでもライフワークブレンドでもなく、ライフ=ワークでありたい。四六時中、嘘なく生きたいのです。

そしてそれを、四つの動詞で成り立たせたい。「聴く、読む、書く、届ける」。

聴く。自ら声をあげられない、あげかたのわからない人の声を聴く。一語一語、手を加えず受ける。

読む。自分の生きる範囲内で見聞きできない世界を知る。異なる目を借りて世界を見る。

書く。身体で考え感じたことを文章にする。自分に影がなくなるまで光を当て、文字を選び抜く。

届ける。書き尽くした言葉を伝えたい方、伝えるべき方に届ける。その方たちに力を届ける。

四つの動詞をとおして、誰かの内なる力を呼び覚ます。力そのものやお金をお渡しすることはできなくても。それを私の仕事だと考えています。

しかしそれでご飯が食べられるのか。ワークとは結局労働なのではないか。ライフイズワークにしたくても難しい。割り切ってライフとワークを分ける人もいる。ワークから考えてライフを侵食していった方が生きるのには楽なこともある。それでも自分に素直なライフ=ワークを模索している人も多いのではないかと思います。

私も現状もがきながら、2つのパイプをとおしてライフイズワークの時間を広げようとしています。

①コンサルタントとして

組織や事業の社会的価値をマネジメントするコンサルティングを提供しています。なんだそれは、と思うかもしれません。社会的価値とは、経済的価値とは別の「どのような人のどのような価値を届けたか。公益に資する活動であったか」を見るものです。

「社会に対しての価値」と言っても、関わる人や領域によって良いことなのかは異なるため、その都度深く聴き、読み、考える必要があります。

そして組織や事業に取り組む人、その人たちからつながる人たちに届けるため、書きます。そして対話をします。

主な分野としては芸術文化、教育、ヘルスケア、福祉です。具体的には、こちらのnoteを読んでいただけるとイメージが付きやすいと思います。

これが私のコンサルタントとしての仕事です。

②物書きとして

スポットでいただく仕事ですが。雑誌への寄稿、書籍の一部執筆を行っています。自分が書きたいと思うことに辿り着くにはまだ道のりは長いですが、とても好きな仕事です。

未だ聴く、重点を当てられていないのが反省です。今後は、より「聴く」ことを通して、今まだ知られぬ声、見聞きしたことのない声をより遠くに届ける活動をしたい。

ライフイズワークであるために、これから

四つの動詞で生きるという自分の鉱脈を見つけるまで、私はてんでバラバラのことをやってきました。学生時代は化学、生物で修士課程を修了し、その後4年間はメーカーで高分子を研究。さらに1年間、資本主義ど真ん中の経営コンサルタントを経て、直近の5年間で徐々に今の形を見つけました。

学生時代の後半、「ワーク」に向き合い始めてから、何が自分のワークなのか、ライフなのかに近づくまで、約15年間を要したことになります。焦りがあったわけではなく、都度ワークに、ライフに向き合う中で違和を見逃さないようにしていました。感じたことをなかったことにしない。嘘をつかない。そして今も、もっとライフとワークの重なりを、自らの想いと行っていることの重なりを大きくしようと動いています。ライフとワークも、揺らいでいる中で、です。

だからこれからも焦らずに、五感、六感をもっと開いて仕事、家事育児、読書、演奏、創作や会話をしていきたい。感じることに無抵抗に、きき、よみ、かき、とどけることを重ねていきたいと思います。

読んだ方が、自分らしく生きる勇気を得られるよう、文章を書き続けます。 サポートいただければ、とても嬉しいです。 いただきましたサポートは、執筆活動、子どもたちへの芸術文化の機会提供、文化・環境保全の支援等に使わせていただきます。