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義父が退院するっぽい<2>

日曜日、夫を連れて病院へ。
……の前に、業務スーパーに行きたいとか言い出すので、じゃあ買い物したらまっすぐ病院に行くかと。ただ、病院側は来る前に電話欲しいって言ってたから、13時半頃行くって連絡してねと。

買い物をしている間に、T某からラインが入る。
「一時半に病院に行くんだっけ?」

やっぱり、このままスルーはさすがにまずいと思ったらしい。ちょうど夫が病院電話中で、
「二時がいいって言ってる」
というので、二時前に病院前で待ち合わせ、という話になる。
買い物の後ご飯を食べ、ちょと時間があるなぁと思っていたら、「さぁ行くか」と夫がさっさとお店を出ようとする。

「二時でしょ、早すぎだよ?」
「一時半だよ」
「はぁ?」

曰く、「最初は病院側は、二時がいいと言ったけれども、一時半でいいですと言われた」

その後半部分、私聞いてないんだけど? ていうかなんでそういういらない情報を混ぜるの! 
T某に連絡したら、渋滞で二時でも怪しいとか言うし、夫に「病院に二時になるって連絡して」といっても、大丈夫大丈夫とスマホばかり見ている。
何をもってして大丈夫なのか。仕事してる人の30分、無駄にさせる気なのか。
四回促してなんとか電話させたけど、もう行く前から疲れてしまった。私は行きたくて行くわけじゃない、あなたたちの家族のために私が時間を割いてるんじゃ無いか、もう少し私にストレスなく物事を運んでくれてもいいじゃないか。
思わず、「離婚、性格があわない」と検索してしまいました。

結局、T某は二時を10分ほど過ぎて到着。
受付で検温と消毒を済ませ、担当看護師さんにお会いしたんですが、
なんか、あれ?
全然切迫した感じが無く、お世話の記録みたいなのを見せられたら、一番状態が悪いのは電話があった金曜日で、土曜日曜となんか、数値が戻っている。
「呼んじゃったから面会させないわけにいかないけど、なんかそんな大事じゃないんだよね」的な雰囲気を感じますが、とりあえず病棟に。

義父は、入院したときに最初にはいった「処置室」にいました。面会のためにお部屋を用意してくれたようです。
特段苦しそうな様子はなく、ただ、ずっと眠っている。眠っていてもベッドの柵はずっと掴んでいます。
点滴だけのわりには、そんなに痩せた様子もありません。義母なんか入院したら顔の筋肉が落ちてブルドッグみたいになってたんだけど(言い方)、義父は顔艶もいいし、そんなに痩せ衰えた様子もありません。

夫はずっと立ちん坊で、声をかけるわけでも無く。T某は孫らしい無邪気さで声をかけますが、反応もなく。
しばらく様子を見ていましたが、目を覚ます様子もないので、無事なようだしそろそろ帰ろうか、と私が処置室のドアを開けたところで覚醒する義父。

ああ、この間の悪さもこの一族ならではだなぁ。

T某の声かけに、ぼんやり反応している義父を横目に、私は処置室の外で、看護師さんにお話を聞く。

てか、ゼリー食だけどずっと食べてんだって。積極的にではないけど、与えるとそれなりに食べてるらしい。もちろんそれでは水分が足らないだろうから、点滴は継続。
熱が出てるのは、多分誤嚥性肺炎からきてるんだろうなぁ。週明けにCTを取る予定とのことで。
なにかあったらまた連絡しますと、穏やかに退出してきました。

「絶対そうだと思ったんだよなー」
とT某は苦笑いしています。
うーん、いいのか悪いのか、まぁいいんだけど。
すぐに死にそうではないので(言い方)、私は予定通り、月曜の夜から0泊半日で義実家の片付けに行きました。別記事予定。

で、火曜日になって夫に連絡あり。
とりあえず、命の危険は今のところ無くなったと言うことで。
ああ、そうですか。いいんですけど。いろいろ段取り考えてたので、ちょっと拍子抜けではあります(言い方)

この間に、病院から10月分の請求が来たのだけど、
予想より安い。紙おむつ代が予想の半分。
挿管した上の紙おむつなので、上限額よりも安くなると思いますよ、と入院前の説明で聞いてはいたんだけど、予想以上に安い。
義実家の家賃と光熱費がなくなれば、年金でギリギリ赤字が出ない額です。
これは、早めに義実家を引き払って、住所を移してしまった方がいいかもしれない。そうしたら、もうここから何年生きててもらっても、特に心配することは無くなります。

ただ、火葬した後の、納骨までの遺骨の置き場所がね…… うちには入れたくは無いし(鬼)、義実家を維持できているうちが一番問題ないんですけどね。
退院前提でタイトル用意しましたが、もうちょっと引っ張りそうです。

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