義父が入院したらしい<8>
世間はお盆らしい
仕事柄、まったくカレンダーの休日とは無縁に生きてます。
夏休みも盆休みもない職場ですが、たまたまシフトがうまくつながって、今週は週明けから私は三連休。
世間では帰り盆とかいうようで。
月命日に叔母の墓に行ったとき、叔母の次女さんにも会ったので、すっかりお盆も済んだ気でいたのですが、叔母の家では叔母と一緒にうちの義母もお世話になってるはずなので(うちではなんにもやりません、という話をしているので)、一度は行っておこうと、午後になって直売所で買った幸水梨を持って叔母宅(叔母の次女さん宅)訪問。
娘さんは仕事でいませんでしたが、ご主人がいらしたので、ちょっとだけ上げて貰って、お線香上げて、ちょっとお話しして退散。
叔母の骨壺(分骨した可愛い小さな奴)は仏壇から出され、フェルトで手作りされたかわいいお膳が備えられ、更にその前には、たくさんのお菓子、叔母が生前好きだったビール、送られてきたらしいお菓子が箱で並んでいて、
うちだけ直売所の袋のままの梨で悪い気もしたけど、でもせっかくこの時期に帰ってきたんだからこれだよね、と勝手に納得。
そのまま木更津に直行して花火大会待機してました。
木更津市は夏の間、何日かに分散して、10分ちょっとの花火大会を行っています。13日のは台風直撃で中止になったせいか、今日のはちょっと長くて、ちょっと豪華な気がしました。
あれこれ考える
叔母のところに行こうと思ったのも、ちょっと考えることがあったからで。
実は日曜日、義父の病院に洗い物を届けに行った夫が、看護師さんだか介護士さんだかから、不穏な話を仕入れてきた。
どうも、義父は相変わらず口からの食事を嫌がっていて、近々、一度担当医から、話を聞きに来てと連絡があるかも知れませんよ、とのこと。
要は食べられないままだと、胃瘻にするか首から点滴にするか、的な話になるかもしれないというのですが、担当医から直接ではないので、私的には噂話レベル。
しかし、延命治療はしないと、義父も夫も言っています。
夫は気づかなかったようですが、私はそこそこ調べているので、「首から」の意味も判ります。この話では、胃瘻か、高カロリー輸液か、って話になってるけど、これは両方延命的措置。夫は聞き逃したか、同じ点滴だと思ってるかで私にははしょったのか、あるいは看護師さん的な人も会えてはなさなかったのかは判らないけど。
もう一つ病院的な選択肢があるはずです。延命ではない、最低限の水分を補給するための点滴。
しかしそれを選択した場合、病院的にどういう対応になるのか判らない。口から食べるのも嫌がる。胃瘻もしない、高カロリー輸液もしない患者を、どこまで面倒見てくれるんでしょうね。
調べても、そういうことってネット上ではすぐにたぐり寄せられない。ふわっとしたイメージ的なものとか、あるいは、在宅看取りで悔いなく的な、よい感じのものは出てくるけど。
現実問題。私たちは最期だからといって同居する気は無いので、在宅と言うなら今まで通りのヘルパーさん総動員かつ年金内、という話になるのですよ。もう一ヶ月も入院してて、義父は今まで通りの生活が出来ると思ってるんだろうか。
ひとつ、箇条書きで参考になる本を見つけました。
「子供に迷惑かけたくなければ死の迎え方は自分で決めておきなさい」米山公啓
これは終活を考え始めた人向けの本ですが、延命治療はこういうものというのが判りやすかったです。参考のひとつに。
いろいろ考えることはあったけど、とにかくこの連休は、私のお休みなので。義実家に行く用事が出来ても週末なので、連休中はだらだらと過ごしていました。
洗濯物も病院で洗って貰うことになったので、うまくいけば今週は行かなくてもいいはず、なんですが。
そうは問屋が卸さない
一日出てまた明日はお休み、という出勤日。
なんでか私が早上がりの時を知っているかのように、病院から着信があるのですよ。仕事中に。
やっぱり夫には着信が入っていないというし、帰ってから電話させました。
おむつをそろそろ持ってきて欲しい、という話で。吸水パッドや口腔ケアスポンジ等もあわせて言われたので、仕方無い、明日行くかと。
なんでか最近夫は私の休みにあわせるように休みをとるので、朝諸諸の用事を済ませて向かう。
ちょうどセイムスのクーポン期間だったので、先にケアスポンジを買い、義実家に。
先週たのんだ区からの紙おむつが配達されているのを当てにしてたんだけど、宅配ボックスがわりに玄関前に用意していた箱は空でした。まぁ、こればかりは仕方無い。仕方無いけど、おしり拭きも頼んでたから、ちょっとがっかりです。
ただ、吸水パッドは義実家の押し入れにまだあったので、今回は買わなくて良さそう。病院に行く途中にまたセイムスがあるので、寄っていけばいいねということで、せっかく来たからまた少し片付け。
あ、そうだと、懸案の大型家財の運び出しについて清掃センターに連絡しました。
葛飾区の清掃事務所かと思ってたら、話しぶりからして、都の委託先っぽいですね。あれこれお話しして、家具調TVボードと食器棚、仏壇をお願いすることにしました。
大きなものなので、一度打ち合わせに来るとのことで、また行かなきゃいけません。玄関から職員だけで運び出せるかの下見のようで、中のものを出すとかも、そのあとでいいようです。
病院から呼び出されなければ、次の出動は再来週かな。
電話したらやりきった気分になってしまった。
とりあえずご飯食べてから買い物と病院にしようと、サイゼに行く。
前回は、近くのスーパーでお弁当を買ったのだけど、美味しくなかったんだよね。義実家でまずい弁当食べても気がふさぐだけなので、行ったときは安いランチにすることにしました。
途中で寄ったセイムスで、紙おむつのちょうどいいサイズが、半額になってたので購入。細かいラッキーが続くけど、これは義父の財布から出ます。
物資も揃ったので病院へ行く。
次は担当医からお話が
病棟は、午後のリハビリの時間らしく、談話室が賑やかになってました。荷物を持ってきたことを告げると、担当看護師さんが現れ、担当医が来るからちょっと待ってと言われる。
うーん、先日、夫が仕入れてきたあの件かなと、漠然と考えて待っているところに担当医登場。
言われたのは、ほぼ想像通りでした。口から食べたがらない、胃瘻は嫌、でも栄養点滴はどうかと聞くと、うーんと考える様子とのことで。
あー、義父、ここになじんできたな。
義父は基本的に外面がいい。
口から食べるのは不愉快、胃瘻は自分の経験上嫌、でも栄養点滴は未経験だし、ここなら看護師さん、看護助手さんがつきっきりだし、居心地も悪くないんでしょう。
でも、それは病院としては、ずっと入院させられないから、施設でも在宅でも、退院に向かっての対処なんだぜ義父。
私は基本的に胃瘻も栄養点滴も同じものだと思ってるけど、本人が意識が明確、加齢で思考能力は落ちてるけど認知症ではない、だというのが、ネット上の経験談等とは違うので、一概に否定するのも難しい。
まぁ、今回は担当医からのジャブというか、私たちの様子を見たかったんでしょうね。そのうちまた、的な感じで、短めに軽く話は終わりました。
なんにしろ、大物家具は早めに考えとこう。叔母がくれた猶予だと思えば、今できることは今のうちがよさそうです。
義父が介護施設に移るにしろ、全面ヘルパーさんバックアップで寝たきり自宅ライフになるにしても、急変して明け渡しになるとしても、部屋の片付けは避けて通れないのです。
そうそう、ずっと保留になってた入院費、7月の請求分が来たのでざっくり払ってきました。
金額は、医療費限度額プラス、実費分の食事とか。明朗会計。
救急搬送に輸血までやっていただいて、こんなお値段ですむとか、社会保障ってすごいんですね。ありがたいです。
義父の財布からだけど、私たちに金銭的負担が飛んでこないの、とてもありがたい。義父にはこのまま葛飾区に住んでいていただきたいです(マジ本音
処分品だらけの部屋で
そういえば、家具の運び出しの電話の時に、ちらっと聞いたんだけど、
大型家財みっつ、人間込みでこのお値段?! って感じの安さだった。
頼るべきは行政ですね。
この三つが片付けば、あとは箪笥が一棹だけなので、なんとでもなります。
押し入れのパンツタイプ紙おむつは、今後も出番がなさそうだし、必要になったとしても区の補助をつかえばいいので、在庫分は一旦処分。フリマサイトにでも出しましょう。
義母の遺産のディ○ニーグッズは……いざとなれば全部燃えるゴミ、時間的に余裕があれば欲しい人に少しずつ譲る。
なんでかたくさんある座椅子も、クリーンセンターにまとめて持ち込んで、
衣装ケースはどうするか、少しづつリサイクルショップか。
明らかに住人の数より多い布団も、まとめて処分しよう。
あとは、でかいだけの冷蔵庫、エアコン。
エアコンはこのご時世、買い取って貰ってもいいし、考えなきゃいけないのは冷蔵庫。小さいのに買い換えて、いざとなったらリサイクルショップかな、とか。
こうやって、箇条書きにしたら、なんとかなりそうな気がしてきました。
もともと、義兄のあのゴミ部屋から始まって、家の中のもの半分くらい処分してます。ここまでよくやったなぁ。業者にまとめて頼んだら、三桁万円くらいはかかりそうなものです。
ここまで義実家にしてあげたのに、これ以上義父に何かするつもりはないです。面倒見るのはそもそも息子である夫だ。
家に戻るにしても、介護施設に移るとしても、自分の年金の中でやっていただく分には問題ないでしょう。
意識があるんだから、栄養点滴にするとかも、義父が自分の責任で選択すればいいです。そう思ったら、なんか気分も楽になります。
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