音の拡がり(HCSS10)
そうちゃんにHCSS10マテリアルのテキスト部分の
点字を書いて(描いて)もらった。
そうちゃんは先天性の全盲の友達。
遊仲:u-chu 第三回で急遽ステージが空いてる時に
即興セッションで彼のアコーディオンとダンスをやることになった。
そのセッションの打ち合わせも兼ねる。
点字を書きながら(描きながら)
そうちゃんは盲学校で点字と歩行訓練の教育を受けてきたと話してくれた。
そうちゃんは歩行訓練は本当にやってよかったと。
彼は音から全ての情報を得る。
車の走る音で縦を走ってるのか、横を走ってるのか聞き分ける。
前からきているのか、後ろからきているのか、
右から左なのか、左から右なのか。
音が遠くでなって近くなのか。
音が近くから遠くになっていくのか。
拡がり。体験による拡がり。
そのようにして情報を得る。
彼の世界にふれたとき。
また当たり前だけどそうじゃないことに気がつく。
音には拡がりがあるんだということ。
大きく息を吐くように、
やさしく息を吸うように。
平面の右左の世界ではなくて、
立体的にだって意識すればなりうるということ。
わたしのいる世界は当たり前で意識しないことが多すぎる。
遊仲:u-chu 第三回セッションは5分。多分8分くらい。
終わりはわたしが彼のかだらに触れることによって
終わりのきっかけにする。
わたしはスタッフに明かりできっかけを出してもらうことにする。
視覚に一切たよらないそうちゃんとのセッション。
わたしも楽しみ。
ろうあのみっちゃんからは
音は振動であるということを教えてもらい
全盲のそうちゃんからは
音は拡がりがあるということを教えてもらった。
それを知ったらまた音の深い懐に触れた気がした。
音を深く捉えるほど、ダンスもさらに深まって行く。
音と一緒に時空を旅することがどんなことなのか。
そこから動きがもっと自然に生まれていくことができる可能性。
深く深く知っていく。
終わりがない。もっと知りたいと思うだけが残るから。
いつの間にかわたしの中で
ダンスも音も一緒に捉えるようになってきていた。
わたしはあくまでも踊る人。
15min records 主宰のMISAちゃんとのサウンドインスタレーション、
そして急遽決まったそうちゃんとの音楽とダンスの即興セッション。
お時間あるようでしたら、どうぞ遊びにきてください。
これは点字を書く(描く)道具。
イベント
遊仲:u-chu 第3回 ~ここでしか出逢えないものがある~
遊仲u-chu は
パフォーマーと観客が出会う。
障がい者と健常者が出会う。
それぞれが表現していく。
完全参加型ユニバーサルイベントです。
◇日時:2015/10/25 開演13:30 終演予定18:00
◇場所:「わなびば333」東京都中央区東日本橋3-3-3 野田ビル4階
http://istage.info/事業/i-stage-主催イベント/遊仲:u-chu-第3回/
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