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人生で大切にしたいものをまた1つ。そして、2つ。

今、+NARUという場所の「文章をかいてみる会」というものに参加し、「日本橋」というお題で文章を書きなさいと言われ、書いてみる。

前回、「日本橋」を降りたのはいつだったかな。


たぶん半年前くらい?もっと最近?

近頃、昨日のことすら思い出せないくらい「今」を生きている自分がいる。といえば格好がつくだろうか。

 前回も、+NARUのWSに参加するためにこの地に辿りついたのは覚えている。普段使わない駅に降り立つことで、散歩欲が掻き立つ私は、向かうべき目的地があろうがなかろうが、できるだけ車の走行音で賑わう大通りを避け、個人のお店や商店街、住宅街など、そこに住む人たちの息づかいが聞こえるような道を選んで歩くことを反射的に選んでいる私に、この文章を書きながら気づいた。

 そうだ。そういえば前回、「日本橋」に降り立った時も、駅に着くなり迷いなくささっと小道に入り、きょろきょろと町並みを観察しながら歩いたんだった。時間に余裕があったので、なんとなく気になった、こじんまりとした雑貨屋さんにそっと入ってみた。

 そこでは、食事が楽しくなりそうな器や食べ物のアクセサリーが売られていて、その作家さんもいらっしゃったので少し話をした。お店の人とコミュニケーションをとるのは大好きだ。その人が人生、何を喜びと感じ、何に時間とお金を使っているのかがわかるからだ。

おまけに、そこで会話したことは私自身のその土地の思い出や愛着にもなって、なんだかお得感を感じる。

 今回の「日本橋」はというと、今回も予定より早く日本橋に着いたので、早めに+NARUに到着したら、フリーライターで仲良しの彩香ちゃんがいて、少しゆっくり話をすることができた。彼女はいつ会っても、何かにワクワクしていて、気持ち良さを与えてくれる。日本人には珍しい、自己肯定感が高いタイプで、それが健やかであることも知っているし、だからこそ向上心高く、成長・変化をすることにとても喜びを感じていて、でも、ガツガツしてなくて、他者と個性を尊重し、心の底からそれを愛おしいと思える人。だと私は捉えている。とっても応援したくなるし、好きになる要素しかない。

ここでふと気づく。

時間に余裕を持つことは、私の喜びにつながるなぁということを。

時間に余裕がなければ、町並みをゆっくり味わうことも、雑貨屋さんに立ち寄って作家さんの価値観に触れることも、日々多忙な彩香ちゃんとゆっくり話すこともできなかった。それが私にとってどうよかったかというと、言葉にならないものはあるが、確実に「私の喜び」につながっている。

もちろん、時間があればあるほど、やれることが増えるのは事実。だから、欲張れば欲張るほど、to doができ、空白の時間を埋めることもできる。でも、この文章を綴ってみて気づいたことは、空白の、真っ白な時間を持つことで、意図しては得られない、つまり、思いがけない喜びが生まれるということ。

なるほど...人生で大切にしたいものをまた1つ、見つけてしまったな。
 
そして、なるほど…
「文章を書く」ということは、自分のことを探究することにもなるんだな。

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