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震える言の葉

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2023年6月の記事一覧

日常の切れ端の隅っこに宿る恩恵

日常の切れ端の隅っこに宿る恩恵

静かな雨の日に10人くらいの男子高校生の集団とすれ違った。その中に一人松葉杖をついた子がいて、その子を囲むようにゆっくりと向こうから彼らは歩いてきた。激しい降りではないけれど、小雨とは言い難い中、ゲラゲラ笑いながら歩いている。誰も傘をさしていない。駅につくころにはみんなけっこう濡れるだろう。
たまたま制服のシャツが薄いブルーだったせいか、大きな紫陽花の花が雨に揺れているみたいだった。

そんな彼ら

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「めんどくさい」と口について出た時は

「めんどくさい」と口について出た時は

散歩を再開した
去年の夏頃は少し歩いていたのだけど、その頃は健康によい最低ラインの8000歩歩くのも決死の覚悟で、1万歩など精神的にもめんどくさいし、体力的にも無理という感じだった

それが秋になり冬になり寒くなってめんどくさくなり散歩をほとんどしなくなった。

この「めんどくさい」という言葉は使い勝手のよい言葉だ
「考えたくない」あらゆる案件に対して適応され、その考えたくないことについて蓋をする

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