見出し画像

呼吸の可能性を広めたい

骨格メソッドのセラピストとして、一般の方々に施術をさせていただく機会を得るようになって、気づいたこと。

お体にお悩みがあったり、
ボディーラインにお悩みがあったり、そういう方々のほぼ全員と言っていいほど、呼吸が、浅くて速いということ。

これには本当に驚かされています。

呼吸が浅くて速いということは、吸気優位であるということ。
当然、交感神経優位な状態にあります。
本来なら使われないはずの、努力呼吸筋、副呼吸筋が活動してしまっていて、様々な問題を引き起こしています。

私が理学療法士として働くようになって、勤務していた国立病院では、呼吸認定士として、院内の呼吸ケアチーム(RST)で、呼吸に問題がある患者様の、呼吸リハビリテーションも実施していましたし、
姿勢に問題がある神経難病の患者様のリハビリテーションに携わってきました。
呼吸リハビリテーションを
神経内科学会や神経難病のハンズオンやセミナーで、呼吸介助や排痰方法等のご指導もさせていただいていました。

訪問リハビリテーションに10年前から携わるようになってからも、呼吸器疾患や呼吸リハビリテーションが必要な患者様を多く担当してきました。

数多くの呼吸に問題がある患者様を、診させていただいてきましたが、呼吸理学療法の手技や知識が、もはや患者様だけのものではなく、一般の方々の呼吸の問題を改善したり、少しでも息をしやすくすることに活かせるのではないか。

むしろそういう方々の予防医療、健康、美容に、呼吸リハビリテーションでの経験や手技や知識を使った方がいいのではないかと、そう思うようになりました。

骨格メソッドでも、ここ最近、呼吸、呼吸というようになっていますが、
やはり骨格メソッドの手技だけでは、なかなか解決するのが難しい呼吸問題。もちろん息をしやすくすることはできるのですが、横隔膜呼吸までできるようになるかと言うと、なかなか難しい。

その理由については、また別の機会にお話したいと思います。
そういったこともあり、昨年から、骨格メソッドの施術だけではなく、呼吸理学療法の手技を応用したものを入れて施術をさせていだいています。

人によって、それこそ、胸郭の形も、呼吸が入りにくくなっている場所も、胸郭の可動性も違います。とにかく、息が吐ける身体に!という思いで
日々、もっている知識や手技を動員しています。

「息を吐ける身体に!息やすい(生きやすい)身体に!」
それが、ここ最近のわたしの目指すところとなりました。      

呼吸(横隔膜呼吸)がもつ可能性を広めたい。

最終的には、皆さんがご自身で、呼吸を通して自分の身体の状態を把握できて、
呼吸を使って、自分の身体を整えられる。

そんなふうにできたらいいな、そんなふうにしていきたいなと思っています。

呼吸に関する知識や呼吸のケアも、もっと多くの方に知っていただきたいので、発信も、呼吸の講座やセラピストの養成講座も
継続していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?