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カエルの楽園2020

カエルの楽園2020 百田尚樹

先日、会社の本棚に置いてあった『カエルの楽園』を読みました。どういう話かは知らないまま、面白そうと思って読みました。

へぇ…ただのカエルの話かと思いきやすごい話だな。と楽しく読み終えました。

そしたら、すぐ続編が出ると言うじゃないですか!ネット上で期間限定で公開されていたようですが、私が気づいた時には公開時期は終わっていたので、Kindleですぐに買いました。

前作は「憲法第9条」がテーマでしたが、今回は「コロナ禍」。

実は百田尚樹さんの本を読んだのは、この『カエルの楽園』が初めてでした。百田さんのイメージといったら、何となくすごく偏った意見を言ってる人っていう感じ。

でも読んでみて、百田さんの意見が反映されている本ではあるけれど、すごくわかりやすい本だった。
人間の世界をカエルに置き換えて、学歴とか立場とか抜きにして、ちょっと離れたところから世界の様子を見てみたら、なんだかすごく滑稽。

古来、「寓話」とは、人間社会の営みを動物や虫を擬人化して描くことで、読者の興味を惹き、また人間関係や物語の構造を簡潔に理解しやすくするためのものでした。
〜略〜
『カエルの楽園 2020』は、ある意味、現実をそのままなぞった「寓話」です。そこには近代的寓話に見られるような難解で高度な暗喩などはありません。しかし、私は敢えてそうしました。というのは、現代社会を「カエルの世界」に置き換えることで、見えてくるものがあるのではないかと考えたからです。

百田さんもこう言っています。
こういう政治的な問題を絡めた本を色々読んでいく中で、自分の意見もはっきりしてくるんだろうなぁと感じました。学生の時に読んでいたらどう思っただろう?と気になります。

東の池のスモールグリーンさん、元老会議でいつも寝ているツーステップさん…わかりやすい比喩で笑えました!!

それから、終章がバッドエンド、リアルエンド、ハッピーエンド、という感じで 3パターンあるのも面白かった。
コロナが全国的に大流行し始めて、自粛期間に入ったほんの数週間の間に、こういったタイムリーなテーマ物語を書けるのはさすがだなぁと思います。

これを機に百田さんの本も読んでみようと思います。

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