怒る、泣く

私は今とても怒っている。
疑われることは最大の屈辱だ。怒りで震えて、その後はこのやり場のない怒りに泣けてくる。怒っても意味がないし、無駄な疲れも感じるし、怒りというのはどうしようもないなと冷静な自分もいる。
そういえば今日の朝ドラで、ヒロインが夫に「八郎さんに足りないのは信じる力」と言っていた。10年も連れ添ったのに、誰よりも長く一緒にいただろうに、、
深く信じること、信じ合うって難しい。そんな長く一緒に過ごした2人でもそうなってしまったのに、たった数年しかいない関係なんて脆いものだ。それでも私はやっぱり信じてしまうし、好きなんだ。相手にとっては全くの赤の他人だし、夫婦とか恋人とかでもない。ただの部下と上司。そんな他人の心の奥底のことなんて知る由もない。理解しているはずなのに、なぜ私は怒っているんだろう?馬鹿らしい。

ふと昔のことを思い出した。
昔は怒ることも許されなかったし、泣くことも許されなかった。それをしてしまうと自分の好きな人も狂わせてしまうから。
どうしようもなく泣きたい気分のときは、近くの公園でひたすら泣いてから家に帰っていた。怒りで狂いそうになった時は川沿いで心を落ち着けてから帰った。寒い時は辛かったし、夏はよくわからない人がうじゃうじゃいるし、感情は溢れてくるし、止めようがない、私はひたすら歩き続けた。

そして私は今、一人の部屋で大好きな音楽を聞きながら考えている。自然に涙は止まっていた。
誰のことも気にせず、自分の思うままに感情を素直に出すことができる。部屋は暖かいし、快適だ。あれ?幸せじゃないか?と感じた。
自分が自分らしくまっすぐ素直にいられるって幸せだ。

ボスからの連絡があったけど、正直もうどうでもいい。
私は私なりに今日精一杯やったし、私は間違っていない。今までもそうだ。
それでいい。何も悪いことはしていないし、堂々としていよう。
そしてもし私が何か間違ったことをしていて指摘され、それが自分だと素直に受け入れられるものであれば、反省し、次に繋げるだけ。

自分を褒めてあげよう。
私はみんなが好きだし、店が好きだけど、それでも何かあればもう辞めればいいだけの話。ここは私のいるべき場所じゃないし、いなきゃいけない場所でもない。

流れるままに、思うままに。
嫌なことはやめたっていいし続けたっていい。
好きでも嫌いでもいい。休んだっていい、投げ出したっていい。
怒ってもいいよ、泣いてもいいよ。
この考え方は元シェアメイトの子から。楽になる考え方だ。
思い出してホッとする。
怒り悲しみは成長痛みたいなものかも。

自分が自分らしく楽に生きること。
自分を否定しないこと、受け入れること。

さあ、何をしなくとも時間は流れるし明日は来る。
明日も生きよう。

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