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おうちで中華 - 菠菜花生米(ほうれん草とピーナッツの冷菜)

今回は、ほうれん草が甘くなる冬にこそ作ってほしい菠菜花生米(ほうれん草とピーナッツの冷菜)を紹介する。

中国でほうれん草を使った冷菜と言えば、ベスト3に入るくらいの定番だ。寒い時期に美味しくなる野菜だからか、東北料理レストランで見かけることが多いように思う。

菠菜花生米 
bōcài huāshēngmǐ

茹でたほうれん草と煎ったピーナッツを合わせ、黒酢タレで仕上げる。冬場のキュッとして甘いほうれん草に、カリカリで香ばしいピーナッツが絶妙のアクセント。更に、ニンニク・黒酢・胡麻油といった脇役がほうれん草の甘味を引き立てて、恐ろしく箸が進む。

冬場のアペタイザーや箸休めとして、実に優秀。ほうれん草の新しい食べ方としてレパートリーに加えれば、さぞ重宝することだろう。

余談だが、ほうれん草が中国に伝わったのは、唐代(7世紀頃)だそうだ。頗稜(ホリン)国(現在のネパール)から伝わった野菜なので、そのまんま頗稜という名に。やがて字が変わって菠薐となり、現在は菠菜という。因みに、日本では「ホリン」が訛って「ホウレン」になったらしい。

それから1400年を経て、どちらの国にとってもなくてはならぬ野菜になったほうれん草。せっかくなら色々な食べ方を試してみたいものだ。いつものおひたしをちょっとアレンジするつもりで、試してみて欲しい。

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