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おうちで中華 - 沙県拌麺(沙県式・ピーナッツ和え麺)

全世界で6万店以上の店舗数を誇り、数年前から日本でも店舗を増やし始めた沙県小吃。チェーンでもフランチャイズでもなく、福建省三明市沙県政府の主導で広がった世界最大の外食集団である。

今日は砂県小吃の中でも代表的な小吃のひとつ、沙県拌麺(沙県式・ピーナッツ和え麺)をご紹介する。尚、現地では単に拌麺と呼ばれる。


沙县拌面 沙県拌麺
shāxiàn bànmiàn

沙県拌麺(沙県式・ピーナッツ和え麺)

沙県小吃の特徴は、「早い・安い・そこそこ旨い」である。どれも庶民が小銭で手っ取り早く腹を満たすための料理ばかり。身もふたもない言い方をするなら、貧乏メシだ。

この拌麺も、正にそう。なにせ、茹でた麺をピーナッツソースで和えて、青葱を散らしただけである。「炭水化物+ピーナッツ+油」という、栄養バランスゼロでカロリーを補給するだけの組み合わせに、貧乏メシの神髄を見る思いだ。

だが、これがクセになる。

ピーナッツソースがまったりからんだ麺がぬらぬらと輝き、見る者を誘う。茹でたての麺の熱でピーナッツソースが香ばしく香り立ち、より一層の色気を放つ。

ガバリと頬張ると、濃厚なピーナッツソースのコクが口一杯に広がる。「意外に旨いじゃないか」なんて心の中でつぶやきつつ、もうひと口…二口、三口。いつの間にか箸が止まらなくなって、ペロリと食べてしまう。食後の満足感は、貧乏メシどころかA級だ。

少しは野菜も採りたいという人は、麺を茹でるときにレタスでも湯がいて麺の横に添えるといい。僕が沙県で食べた拌麺も、そうだった。

沙県で食べた拌麺。3元(50円)くらいだったな。

今回は、最もシンプルなレシピと、もう少しだけ頑張るレシピの2種類をお送りする。前者なら、ものの10分で作れる。気軽にお試しあれ。

尚、沙県拌麺を作るには、花生醤(ピーナッツペースト)と中華麺が必須。どちらも通販で簡単に買えるのだから、いい時代だ。

最後に、沙県小吃という外食集団に興味がある方は、リンク先をどうぞ。とてもよくまとまっている。

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