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涙が言葉に変わるまで

長女はとても負けず嫌いで、よく泣くし、怒る。トランプで負けては泣き、歯磨きの順番でさえも(誰が一番先に磨き終わるか)気にしていて、最後になるとプンスカ怒ることが多い。

そんな様子を見て、私は結構うらやましい。私も長女だけれど、競争心がそんなに高くないからだ。中学校の部活でキャプテンだった時も、闘争心が無くてめっちゃ怒られたことを覚えている。(むしろ逃走心が高かった・・・)

長女は最近も、森のようちえん活動の途中で「帰りたい!」とブツブツ言い始めた後、「わーん!」と泣き出した。理由は、大事に集めていたリュウノヒゲの青い実とマンリョウの赤い実を盛大にばらまいてしまったことが原因のようだった。

子育てをしていて、忍耐が必要だなあと思うのはこんな時だ。

子どもが急に帰りたい!とか、やりたくない!と言い始めて怒っている時に、その気持ちを受け止めながらも真意をちゃんと聞きだしたり、落ち着きを取り戻すまで見守ったりする過程では、自分の感情をぐっとこらえることも多い。

注意を引きたい、聴いてほしいから、「帰る」など一番効果的な言葉を発していることもあって、本当に帰っても解決しないことがうすうす分かる。じゃあ帰ろうと言って、帰ろうとすると今度は帰りたくない!と言い出し、支離滅裂な状況になる。

そんな時は、本当の気持ちをたずねてみたり、ちょっと距離を置いて様子を見るようにしている。

頭の中で思い描いていたようにうまくできなかったとき、自分はもっとうまくできると思っていたとき、失敗すると、悲しくなって、怒りが込み上げてくる。そして、最終的には、「どうせやってもできんし!」と、やってみることさえやめようとする。

そんな様子を見守りながら、悔しさを言葉で伝えられるようになる日はいつ来るのかなあ、大人になっても理想と現実のギャップに落ち込むなあ、悲しくなるほど一生懸命になれるっていいなあと、私は私で、あれこれ思考する時間を楽しんでいたりもします。

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子どもに教えられたこと

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