ググらず、図鑑で調べて広がる世界
「今日、保育園でちょうちょを見たんで!」
その日に見た生きものを、長女や次女が得意げに教えてくれることが、しばしばある。その流れで、どんなちょうちょやったかねえ?と、一緒に図鑑を見たり、子どもたち自身で勝手に調べ始めたりするからおもしろい。
調べると言っても、図鑑をパラパラめくって似たような色、形の虫を探すというもので、プロのように同定していくわけではない。
でも、それでいいと思っている。
分からないことを図鑑で調べようとする姿勢がいい。
たとえ探していた生きものと同じものが見つけられなくても、図鑑をぱらぱらとめくっていくことは、調べる対象の概観をつかむことにつながる。
今日見た生きものと似ている生きものは?
他にはどんな種類がいる?
どんな場所にいる?
調べていく過程で、知りたかったことの周りにある世界を知ったり、興味が他の虫に移ったりして、自然に世界を広げていく。こうして、ちょうちょとトンボが同じ昆虫の仲間であるということなどを感覚的に学んでいくのかもしれない。
一方で、インターネットで調べると、こうした概観を掴むことが難しい。
ある程度の知識があって、「これって、○○と○○どっちかな?」と迷ったときには頼りになるかもしれない。「○○ ○○ 特徴 違い」と検索すればヒットする可能性がある。
でも、そもそも知りたい生きものの名前を知らなかったら、検索して探し出すことはめちゃめちゃハードルが高いし、外観を掴むことはさらに難しい。
分からないモノ・コトを自分で調べる姿勢って筋力のようなもので、学びのあらゆる場面でいかせる。大人になって仕事をするようになっても、この筋力はめちゃめちゃ使う、毎日使う。
そもそも娘たちが図鑑で調べてみよう!という姿勢になったのは、夫が分からないキノコや草花、家に入ってきた虫などを調べていたから。基本的な草花、キノコ、昆虫、鳥、魚の図鑑は家にあるので、たいていのことは調べられる。
これからも、子どもたちの好奇心を育てていけるよう、見守っていきたい。また、おすすめ図鑑シリーズもまとめたいな。
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