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向き合うと寄り添う

「ちゃんと向き合ってきたから、成果が出たんだねえ。」

先日、友人と話していて、こんな言葉をかけてもらいました。

確かに、ある対象に向き合ったなあという感覚はあったのですが、「向き合う」という言葉の覚悟を持った響きが、しばらく頭から離れず・・・。

そして、ジブリのプロデューサー鈴木さんと樹木希林さんのお話を思い出しました。

鈴木さんのpodcastに、映画「人生フルーツ」のナレーションを務めた樹木希林さんを招いて、パートナーシップについてお話していたのですが、向き合うのではなくて、同じものを見たらいいんじゃないかと提案されていたのです。

 鈴木さん:「何で向き合わなきゃいけないの?向き合ったらお互いのいいところは見えないよ。」って、僕は言ったんですよ。(中略)「お互い向き合ったらね、見えるのは悪いとこだけだって。」

  希林さん:「もちろん、向き合ったら悪いところも見えてくるんですけど、むかついてくるんですよね・・・。」
(中略)
鈴木さん:「お互い欠陥ばっかり見ちゃってね、そんなの絶対よくないから、二人で同じものを見たらいいんじゃないかってね。」

同じものを見るというのは、この場合、寄り添うと言い換えてもいいのかもしれません。

生きていく中で、「本当は何がやりたいのか?、どう暮らしたいのか?」と自分自身に向き合うことが必要なタイミングがあります。何か重要な選択をする時とか。でも、向き合ってばかりだと疲れる。

時には「疲れたよね?しんどいよね。」と自身の感情に寄り添って、自分自身を認めてあげることも、健やかに生きていく上で大切です。(自己肯定感が高い人は、きっとこれがうまい🙆)

そうすると、「向き合う」とは場面であり、「寄り添う」とは姿勢であると考えたら、なんだかしっくりきます。

向き合う場面でも、「寄り添う」というアプローチは大きな力を発揮しそうです。
どうしたいんだっけ?
本当は何を伝えたかったんだっけ?
そうやって、本心を引き出してあげると楽になったり、次の展開が見えてくるかもしれません。

また、子育てについては、あんまり向き合うと疲弊してしまうので、寄り添う方がしっくりきそうな気がしています。

時には、おんなじ場所に立って、別のものを見たり考えたりしてもいい。(物理的な寄り添い・・・)

そんなことを考える今日この頃です。


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