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検索は考える体験を奪う|(読書メモ)だから僕は、ググらない。

分からないことや知らない言葉に出会った時、検索しない。

そんな人の方が少なくなってきているんじゃないだろうか?スマホを持つようになって、もう反射レベルで検索してしまうことも少なくない。

でも、著者はまず妄想する。自分の目に映るもの、聞こえてくる音から、妄想はあらゆる方向へ広がっていく。そして、自分なりの仮説やアイデアの種を見つけてから検索を始めるのだ。

検索して見つかる情報は、誰かが体験したり、考えたりした過去のことだ。もし私たちが、今からこれまでにない新しいものを作ろうとしているのあれば、検索の中に答えはない。

まだ存在しないもの、これから生まれてくるものは、検索では見つからない。(中略)僕が考えようとしているのは、問題を解決するための新しい方法や新しい組み合わせだ。正解のないものだ。
正解がないのだから、検索で見つかることはない。正解は自分で作るのだ。妄想の中からひねり出すのだ。

検索したことではなく、自分の頭で考えたことだけが、自分だけのオリジナルになり、日々妄想することによって、思考回路はより複雑になり鍛えられていく。思考回路が複雑になると、同じ情報を受け取っても、深く幅広く考えることができるようになる。

いろんな経験をしてもたくさん本を読んでも、自分の頭で考えなければ、経験や読書をする前の自分となんら変わりはないだろう。妄想は財産になる。

接続詞を使ったり、擬人化したり、自分で勝手に制約を設定したり。この本には妄想するための方法がたくさん書いてある。課題があるから考えるのではなく、日常の引っかかりみたいなものについて自然に考え、簡単に妄想モードに入ることができるような方法が。

「原宿に馬。原の馬。原っぱの馬。馬の腹。馬の原宿。原馬。野生。現場。馬板。板宿。うまうまオヤツ。荷馬。荷風。ばんえい競馬。馬主大もうけ。」

うまいこと考えるのは難しそうだけれど、妄想することならできそうだ。5・2・0歳を育てながらパソコンにがっつり向かうのは難しいから、妄想する経験を積んでいきたい。


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