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問いに対する瞬発力
先日、テレビの取材を受けた。今の町に暮らし始めてから5年経つけれど、がんばってる移住者的な立場での取材だった。(移住者の定義って、未だによく分からない。いつまで移住者というカテゴリに入るのかなあ)
久しぶりにインタビューというものを受けたのだけれど、とっさに答えが出てこない。私には(夫も)、テレビ的な回答をする瞬発力もコメント力も無いなあ、テレビには向いてないなあということを痛感した・・・。
一方で、この出来事はいくつかの問いを考えるきっかけになった。
まず、テレビのインタビュアーと講演会のパネリストとして問いに答えるのとでは、何が違うんだろう?という問い。
質問に対して、とっさに答えなければならないのはどちらも一緒だと思う。でも、受け手の数や属性が違う。講演会は、話されるテーマに対して興味を持っていたり、事前に知識を持っていたりする人が多いと思う。聴講者も多くて200名くらいだろうか。
一方で、テレビの向こう側には万単位の視聴者がいて、興味も知識も人それぞれだ。質問に答えにくかったのは、このことが大きく影響している。
瞬時に一番伝わりそうな言葉を選び、自分の中から絞り出す。質問に答えながら、「あれ、質問ってなんだったっけ?」と2回くらい迷子になりかけた。
答えのはじめに前提やスタンスを説明した後、自分の考えを伝えようとしていたので、途中、頭の中がごちゃごちゃになりかけたのだ。前提を話さないと伝わりにくい!と思い、前提から話し始めて迷子になってしまった・・・。
もう一つは、「ママとしてどう思いますか?」と聞かれて答えるのがとても難しかった。確かに母親ではあるんだけど、森のようちえんでも日常生活でも自分自身がママである、という意識をしたことがほとんどない。ママよりは、保護者だし、保育者という言葉の方がしっくりくる。
ママが枕詞的につく言葉はいろいろありそうだし、人によって言葉のイメージは様々じゃないだろうか?私も使う時には、気をつけている言葉だ。
ママって何だっけ?と質問に回答しながら、別の想いや問いが頭の中を駆け巡る・・・。特にこの問いには苦悩しながら答えたんだけど、話の筋がちゃんと通っているか、伝わるかが心配だ。
でも、その混沌とした答えを苦しみながら絞り出している様子を見てもらったらいいのかもしれない。(1周回って開き直る泣)
けっこう歯切れの悪い、ハキハキ感もない、考え込む姿が映っているだろう・・・。
取材してもらってはじめてで気づいたことも多かったので、こうした後悔や自分の不向きなどがわかって、いい機会だったなあと思う。
楽しみなのは、どういうふうに編集されるのかということ。インタビューや撮影した映像が全て使われることはないだろう。撮影された映像やインタビューの順番などは、どのように編集されるのだろう。
人やコトを(テレビで)伝える編集って?、ということを改めて考えるきっかにしたい。
瞬発力、これからもつかないだろうなあ。
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