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YUKIアルバム"Terminal"の波動が高次元で軽すぎる。*解釈メモ

 私がアーティストYUKIと出会ったのは大学1回生のとき。そこからひっそり熱心に惹かれ続けています。理由は、いつまでたっても天使のような可愛いビジュアルも焦がれるほど憧れていますが、彼女が歌う圧倒的な力強さ、軽さ、波動の高さにいつも癒されてきたからです。

 彼女の書く詞には、いつまでも時代の少し先というか、高く軽いところで待ち伏せされているようで恍惚とします。
 今回は少し前にでた最新のアルバム"Terminal"から、私のお気に入りの歌詞をご紹介させてください。個人的な解釈もメモしています。(飛躍アリ)

♫Baby, it's you

約束なんて待ってない 運命線なんて描き足して ミステイク承知の助

 誰かや何かとの約束を待つ必要もなく、運命は自分で切り開いていける 失敗しても構わないという意志の強さが感じられる。

今日の月が綺麗なのは そう 君が笑っているからさ

 心が動くのは、綺麗だという事実だけではきっと足りなくて、愛する人が心にいるから感情が揺れ動き、美しいものを美しいと享受できる。

愛が咲くのは やわらかいみぞおちあたり 目線は遠くへ 力はいらない

 先へ進むこと、目標に向かうのに、決して力はいらない。軽く、ゆるく、流されるまま。力まず、ありのままに、自然に。

♫good girl

物わかり良くて美しい景色だけをお望みならば 優秀なインフルエンサー紹介するよ 誰にでもナイスではいられないわ

 万人に受けるような型にはまったものを求めるのなら、私はそれを提供する必要も意思もない。他人軸ではもう生きられない。

愛する覚悟ならば変わらない お返しなんていらない
神様 少しだけクレイジーな私で いつも生きられるなら

 ”私”が愛したくて愛するだけ。そこに見返りは必要ない。みんなそもそも生きる目的が違うのだから、同じなんて無理な話。それでもこの世界で生きていくための術として、ある程度の常識やマナーだけ身につけてしまうという意味で《”少し”クレイジー》に着地するのかな、と解釈すると面白い。

良い子でいられない マイソウル錆びない 誰にも私を傷つけられない
良い子でいられない goodgirl 黙らない 誰にも私を閉じ込められない

 世間でいう”良い子”ではもういられない。私以外誰にも私をどうこうすることはできない。私としてしか生きられない。

♫NEW!!!

それぞれのターン 主役の時代 彼・彼女はもう待てない
私はここで虹の麓 渡りたくて 足が震えてる

 誰もがこの宇宙の主役。自分の中に宇宙があるという真理を表現している。ただまだまだ過渡期で、不安や恐れも同時に持っている。

おNEW!!!な私 ハッピーバースデー 
いつだって尖って大人にはなれない

 私たちはどんなに年を重ねても、いつでも次の瞬間から生まれ直すことができる。

♫ご・く・ら・くterminal

憧れのスターになりたい プリーズ どこからサビでも悪くはない
唇のウェーブは私のため 入れるのも出すのも自由自在
砥石研ぐから よく切れそう どこから錆びても惜しくはない

 Aメロ、Bメロがあってのサビ、だなんてもう古い。Aメロの途中でサビがあってもいいし、自分が決めたところでいい。

♫ベイビーベイビー

切なさを知るほどに運命の人に出会う
何度でも笑って 仕出かした恥ずかしい想い出も輝くよ
あなたがいればこの世界も捨てたものじゃない
この私も捨てたものじゃない

 魂を磨くためにきたのだから、何も成し遂げなくても、例外なく誰もが心に持っている愛を持って生きているのだから、在るだけで価値がある。

♫雪が消してく

上手くできない逆上がりの続きを まだもがいている
愛を両手に抱えきれなくて いつも分けてくれたんだ 到底敵わないや
人の目ばっか気にして 間違いばっか指摘して 夢の中で夢を見ていた

 今までの時代が苦しんでいたなら、それは真実ではなく、この世界(夢)の中でさらに夢を見ていただけ。愛は枯渇しない。

♫泣かない女はいない

それが善いとか悪いとかではなくて 自分の意見をちゃんと持って言うだけ
「それもアリだね」「分かるよ」って言ってもらえるだけで
心が随分と楽ちんになるのさ
自分の普通は普通ではない 隠しきれない それが個性だ
泣いたり怒ったり忙しい毎日を優しく楽しく過ごしたいから

 自分では「普通」「当たり前」に思っていること、やっていること、できていることも、他人にとってはものすごいことで、自分だけの秀でた才能であることは珍しくない。個性ってほんと隠せないですよね。

自分の感情も疑わしい 曖昧でいいじゃないか それが人間の運命なら
比べたり誤魔化したり 雑で柔な心を 認めて赦して繰り返して

 感情、思考、直観・・・時々によって流動的に流れていく感情だから、決め切る必要はない。流し流されていけばいい。固めない。そういう自分をまるごと何度でも認めて赦してあげよう。

♫灯

流されてきた 飲み込んできた 読んでいるのは誰だ
あなたはあなた そのままで誇らしく胸を張れ
まだ恥をかいていたい ただ熱く燃えている

♫はらはらと

未来を託された私達の宝物 目に見えない物すべて 繋がる無限の環
君は誰の物でもいられない

 YUKIは常に、これから迎える時代の生き方を私たちに示唆してくれているように、導き、励ましてくれているような歌を歌っているなと感じます。私はスピリチュアルなことが好きで、風の時代や目醒めた生き方に希望を見出しています。今この時から、狭く大きな闇の存在に支配されるのではなく、個々が何にも縛られず自分軸に従い自分の責任で生きていく。解釈の違いがあるかもしれませんが、私には、そういうことがYUKI の歌詞からひしひしと伝わってきて、いつも勇気をもらっています。

 昔YUKIがラジオでどうしてもネガティブ思考になってしまうというリスナーの相談メールに対して「でも、私の歌聴いてるなら大丈夫よ」とバサッと答えていて、その自信満々な様子にすごく納得させられて。あ、大丈夫なんだ、って思ったのを強く覚えています。

 YUKIは何を相談されても「大丈夫」としか言わないから、もう誰にも相談されなくなったと笑いながら言っていて、"Ms大丈夫"と呼ばれていたそうです。丸出しの生き方で、自身の歌を体現しているようで、説得力十分です。

 波動を軽くしたい、励まされたいという方にはぜひ聴いてほしいアルバムです。

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