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【月の欠損】月星座を使うと失敗する話。@月うお座

 マドモアゼル愛先生が提唱する月の欠損について、自分に当てはめて整理していくシリーズ。
 今回は、月星座を使って何かを考えたり、行動を起こすと、ことごとく失敗してきたな、と自身の経験を振り返ってみたい。

*ーーー 月うお座 ーーー*
・アイビリーブがない。本当は何も信じていない人。
・太陽うお座は、やさしく犠牲的で同情心がある→月はその反対で、ない。
・直観やこの世の神秘性を信じたい(が、信じられない)
・すべてにおいて一体感を持てず、常に虚しさを感じている。

*信念がない。
 私はすぐ人を信用するタイプだし、嘘も見抜けないし、嘘をつけないし思っていないことは言いたくないタイプだ。サプライズも苦手。なので、本当は何も信じていない人だ、ということはあまり納得ができなかった。自分に対しては、確かに、自分がそこに在るだけで価値がある、愛されるべき存在だ、ということは全く信じていないし、人目がないところで自由を与えられればコントロールを失い、自分が何をしでかすか分からないと思っている。そういう意味では信じることが欠如していると捉えることができるかもしれないが…半信半疑だった。
 でも、信じることができない、を信念がないというふうに表現すると、途端にしっくりきた。自分の中に、なんの信念もないから、すぐに人の意見を鵜呑みにする。自分の中に信じるものがないから、闇雲に、それは盲目的に、子どものそれと同じように信じてしまう。そしてさらに、別の人に信じていた人と反対のことをそれっぽく入れ知恵でもされたら、信じていたはずの人を簡単に疑い始めてしまう。信じることがない、とは信念がないということだった。

*信じていないからこそ、信じたい、信じられたい。
 確かに、私は人に関わるうえで、第一に相手に信用されたいという欲求がかなり強い。人のために何かをする動機はすべて、” 信用されたいから ”にあるといっても過言ではない。人間関係でも仕事の上でも。信用してもらいたいから、すごく優しくもするし、そのためなら自己犠牲もいとわない。(その自己犠牲は7歳までの稚拙な方法だが)
 前職では人事の職に就いていており、職種的に信用第一、清廉潔白のイメージがないと続けていけない職種であったが、無意識のうちにそういう状況を引き寄せて(求めて)いたのかもしれない。上司にも、信用が何より大切だ、と口酸っぱく言われていて、自分もそれに誇りをもって働いていたけど、同時に多大なるプレッシャーを感じていた。辞める前の数年の期間は、意識はしていなかったが、想像以上にメンタルに負担がかかっていたように思う。実際、心が壊れていったのはうっすら感じていた。(最終的には新しく異動してきた上司に助けられたが)

*同情心、犠牲心が7歳までの能力しか備わっていない。
 同情心、犠牲心が、本当は”ない”。これに関しては、7歳までの拙い方法しか持っていないという解釈が、まずはとても腑に落ちる。困っている人を助けたい、私がなんとかしてあげたいと感じる。そうしたとき、大人のように健全で建設的なやり方が分からないので、ひたすらに同情して、とりあえず自分に何かできることはないかと考え、自分が持っている物や時間すべてを相手に渡して…となってしまう。まっすぐすぎて、そこには工夫も何もない。健全な距離感も建設的な知性も持ち合わせていない。
 さらに、結局はそうすることによって私は何をしたいのかというと、相手の役に立ちたい、私がいてくれて助かった、と言ってほしい、思ってほしい。それを得られると思っている。他人への本当の同情心ではなく、自分がこう見られたい、見返りを求めているので、偽物なのだろう。やはり、使い方もそうだが、そもそも二つとも私には備わっていないということだ。

*すべてにおいて一体感がなく、常に虚しさを感じている。
 これは本当にそのままその通りで、叫びたいくらいの私のどうしようもない苦しみの原因になっている。虚しいから、虚しさから逃げるために、新しい事にチャレンジしたり、人と会ったり、恋をしたり、、、過食症状も、確実に逃避行動だ。虚しいから何かで埋めたくなって、甘いものを大量に食べる。でも満たされない。勉強してなにかできることが増えても、友達と会って大笑いして楽しい時間を過ごしても、次の瞬間にはいつも虚しい。虚しさから一生逃れることはできない。これが、月うお座の最大の苦しみになるようだ。
 だからこそ、月うお座は虚しさをなにかで埋めようとしてはいけない、虚しさを受け止めてしっかり味わうことが必要不可欠だと、本に書かれていた。それを知ってから、日々虚しさや物悲しさ、空虚感、無価値観を感じるたびに、真正面から受け止めてぼーっとしながらじっくり味わうようにしてみた。すると、あんなに怖かった感情の、正体を捕らえられたような感覚で、逃げていたときと比べられないぐらい、不思議と感情が落ち着いたのだ。虚しくなったら食べる、んじゃなくて受け止めることで、過食欲もずいぶん減った。本当に驚きだった。それはそれは感動した。

 月の欠損を知り、意識することで、こんなに人生の苦しみが小さくなるなんて。今からどんどん楽になっていくのだろうか。昨日より今日、今日より明日。未来が楽しみになった。
 私のこの体験が、月星座を考えるときの、1ミリでも誰かの参考になれば幸いだ。

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