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アジの南蛮漬け

小アジが安かったので南蛮漬けを作ろうと思った。
アジの入っているパックを見ていたら、これみんな同じ数なのかなそれとも重さなのかなと気になった。気になったので数えてみた。そしたら9匹入りのと10匹入りのがあって、数ではなくて重さだろうと思った。
 
南蛮漬けにするには小さいほうがいいのでぼくは10匹入りのほうを買った。2パック買った。南蛮漬けは一晩漬けたほうが美味いので夜に作って明日の夕飯用にする。まずゼイゴを削ぎ落として、わずかに残っている鱗を包丁ではらった。それから手でエラと内臓周辺をつまみ取る。これを20匹分やると結構時間がかかる。家族4人いると量が多いから大変だ。
 
野菜は事前に切ってあって、今回はセロリと玉ねぎだ。本当は鷹の爪を入れると味が引き締まって美味いのだが、辛くなると子どもが食べられなくなるので入れない。本式を楽しめるようになるのはもう少し先だろう。
 
出汁をとって酢と醤油と砂糖で味付けをする。つけダレなので少し濃い目につくる。ちなみに我が家ではみりんは使わない。なぜかといえば本物のみりんは高いからである。スーパーでよくあるみりん風調味料、あれはみりんではない。そういうなんちゃっては好きじゃないので砂糖か場合によっては砂糖と日本酒で作ってしまう。
 
アジに片栗粉をはたいてから160度で揚げていく。直径30センチの深フライパンをつかったが、20匹あると3回揚げないといけない。一巡したら油を180度に上げて2度目の揚げを行う。夜中になってしまった。
 
ようやく揚がったアジを野菜と一緒に漬け込んで冷蔵庫にいれた。明日の夕食作りをしなくていいとはいえ、南蛮漬け作りはなかなかに重労働である。
 
一晩経って、さてどうだろう。
アジを頭からがぶりといくとじゅわっと漬け汁が口中にひろがる。それもアジの旨味をともなった漬け汁である。美味い!我ながら酸味と塩味と甘みのバランスが最高である。揚げ具合もいい。骨まで食べられる。たまねぎも一晩漬けたので変な辛味がなくてよい。そしてセロリがいい仕事をしている。
 
子どもたちも美味い美味いと喜んで食べてくれた。それがなによりである。油を大量に使うし、手間がかかるが美味しいといってくれるひとがいればその苦労も報われるというものだ。今度はアジ以外の魚で南蛮漬けを作ってみようかと思っている。

SONY A7IV + フォクトレンダー 65mm

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