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干上がった支流のほとり
もう聞こえないせせらぎを聞く
錆びたナンバープレートと刃先のこぼれた折り畳みナイフ
ブーツの踵で砂利を鳴かせる
強く生きようと思えば思うほどプライドに縛り付けられるようで
打ち捨てられたテトラポッド
張り付いた泥が見知らぬ種を芽吹かせる
私らしさは私では決められない
ただ賽を投げる覚悟だけは忘れずにいようと思う

涙が横切る間際すかさずLockdown
結び目をほどく時はひと思いに一気に
私の景色は誰にも渡さない

誰を見ても羨ましいとは思えなくて
知っている空がたとえ小さくても本当に自由でいたかったら
その言葉さえ捨てればいい
いつも気紛れな風向きにやられる
欲しい時にだけ現れるならずっと求めていれば良かったのか?
自分さえ欺きながら

完成間近の建設現場
眠るクレーンの指差す未来
いつかアイツの夢も解る時が来る

立ち昇る闘志逃さずLockdown
一度傷付いたならあとは何度でも同じ
私の景色は誰にも奪えない


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読んでいただきありがとうございます。

ごめんなさい。こういう状況で、本当にそうなってしまう前に投稿させてください。つい出来心で書いてしまったので。もちろん内容は「都市封鎖」とは全く関係がありません。一種の売名行為のようなものだと思ってもらえれば(笑)。

この分だと次は「クラスター」という詩でも書きそうな気がします。実はもう出来てます。

読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。