見出し画像

手持ち無沙汰だからガムでも買おうかと思ったら君の帽子が見えた
いつまで見てられるのかな?こんな風に
まだ始まってもいないのに
わざと普段着で来た、何か拾ってくれるかな?
後輩だって気にしてないよ、今日は楽しむために来たんだから
お酒強いこと内緒にしてる
期待なんかしたらバチが当たるから
二度とご免だとか思われなければ上出来

雨マークなのに傘を持って来なかった
君を幸せにするのはきっと他の誰かがやってくれる
私はまだまだ、生まれて来た意味を探し続けるだけ

元始女は太陽なんかじゃなくて静かな海だった
男は空なんかじゃなくて荒ぶれるだけの月だった
形さえ無いままに痕跡を残したくて夢中で型紙を探した
優しさは笑顔なんかじゃ図れないって知ってるから

前に誰かと来たらしいお店で良かった
出窓の格子模様みたく心が千切れてくよ
もう帰りたい気持ち押し込めてちょっと涙目にもなる
「車の免許取りたいな」会話を上滑りさせて時を止めてみる
誰に教わってもないのに、だって返答に詰まるよね?

もし君の何かになれるとしたらどんな風になっていくのかな?
そんな事考えたりしてたんだよね
あの日と同じこの席に座って
通りを眺めながら
ねえ君の話なんか聞いちゃいなかったんだ


ーーーーーーーーーーーーーー

読んでいただきありがとうございます。たまたま今日例の「アマビエ」についての記事を見かけて、話題になってたから何となくその存在は知ってたんですが、今さらなんだけどそういえばと思って、面白そうだから「アマビエ」の詩でも書こうかなと思って書いてたら、いつの間にかこうなっていたのでした。これの何処がアマビエ?と言われましても、あくまで「アマビエ」というモチーフから膨らませたイメージなので、毎度のこと私の発想っていつもこうなんですが、そのお題でどうしてこうなるの?ってのばかりで。たぶん今の時期、いろんな人が「アマビエ」を題材とした作品を作っていると思われますが、ごめんなさい、他意はないんです。いやちょっとだけあるかな?(笑)

関係ないけど「甘エビ」ってあんまり好きじゃないんですよね。お刺身の中では比較的、いまいちおかずにならないような気がして、・・・そもそも何で甘いのかしら?

読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。