見出し画像

「品よく・可愛く・力強く」みたいな自分の三原則を考える

最近「ちょっとファッションに気を遣おうかな」と思い始めて、楽天マガジンで女性向けの雑誌を斜め読みしていた。一番素敵だな〜と思ったのが『美人百科』という、清楚で可憐でフェミニンな感じのファッション雑誌。自分が着たいかどうかと似合うかどうかは置いておいて、この雰囲気は好きだなーと思った。

雑誌の中に繰り返しでてくる言葉があって、気になって調べたら『美人百科』のキャッチコピーだった。

それが「品よく・可愛く・力強く」。とても心がときめいてしまった。思わず口に出してしまうような語感が良いし、「品よく・可愛く」に対する「力強く」のギャップがとても良い。ここで「しなやかに」とかじゃなくて、しっかり「力強く」なのが良い。めちゃくちゃ気に入った。

うわーこういうキャッチコピー欲しいかも、と思いながら、近くにいた友達に聞いてみた。「ねえ、人生のキャッチコピーを単語三つで教えてよ。」そしたらノータイムで「うーん、『寛容』はまず入るな。」と返ってきた。「あと『責任』だな。自分の決断に責任を持つって意味で。」え、そんなにポンポン出てくるもんかね。すごいな〜と思いながら「ラスト一個は?」と聞くと「うーん……清潔感!」と。清潔感がちょっと異色であるが「寛容・責任・清潔感」。なかなか様になっている。

「そう言うちいむはどうなのさ」と聞かれた。うーん、やさしく、おもろく…。いや、なんか違うな。なんかちょっと違うのだ。

友達は「『自由奔放』とか?」と言ってきたが、それもちょっと違う。「自由奔放」は好きに生きた結果、周りの人に与える印象であって、目指すものではないんだよな。「自由奔放」って言葉はとらわれていない感じがして好きだけど、「自由奔放」を目指したら変な方向に進んでいきそうというか。

私にとって、三原則・キャッチコピーは、ことあるごとに思い出して「そうだ、そう生きよう」と軌道修正できるような、目指したい方角をぴったりに指してくれる、ログポース的な言葉であってほしいのだ。(ONE PIECE、好きです。)

なかなか思いつかないので、『美人百科』の三原則から考えてみることにした。ときめくけど、私の三原則は「品よく・可愛く・力強く」ではないのだ。そこのギャップから検討しよう。

まず「可愛く」はニアピンなのだけれど、目指すものではなく結果論だなと思う。結果として手に入れたいというか、そんな印象を持たれることもあるよね、くらいの。でも何かを「どっちが可愛いかな」で決めることはよくあるし「『可愛い』印象を持たせたい」はときどき思うので、ニアピンです。一応、補欠に入れておこう。
次に「品よく」は私にはちょっとハードルが高い。品のいい人は素敵だと思うけれど「品よくあろう」と思うことには、やや窮屈さを感じる。
それから「力強く」もちょっと違う。力強さはそんなに必要だと思っていないし、字面があんまり好きではない。

こんな感じで唸っていたら、いつの間にか「やわらかく」と「純度高く」という言葉にたどり着いていた。この二つは内定だな。「やわらかい印象を与えよう、純度高くあろう」は、いつも思っていることだ。この二つの言葉の定義は、なりたい姿とぴったり合う。

やわらかく」は、人と関わるときによく思う。やわらかくいる、受け止める、頑なにならない。でも別に、自分を曲げたりしない。

純度高く」というのは、濁らずに、まっすぐ透明に生きるということ。自分で自分を満たすということ。大切な言葉は自分で定義する。好きも嫌いも自分で決める。その上で、ナチュラルに生きる。自分の内面からそのまま取り出した言葉を発する。
誰かに好かれようとして、合わせるんじゃない。純度高くいれば、センスのいい人はちゃんと「好きだ」と言ってくれる。
ビジネス場面だって同じだ。「いいもの」を準備しておけば、商品やサービスの質を上げておけば、それを見せるだけで潜在的な顧客はきっと「欲しい」と言ってくれる。

ラストの一個はどうしようか。「かしこく」は結果論だし、「精度高く」「気のおもむくままに」はちょっと語感がよくない。と、ここで思いつく。「するどく」!!「するどく」だ。

するどく」というのは、「精度高く」と同義で、するどく!針でつくように、言葉を選ぶのだ。本質を探すのだ。「やわらかく・するどく」生きる。「やわらかく・するどく」言葉を使う。うーん、気に入った。逆説的なのがまた良い。

ということで「するどく」が無事内定し、私の三原則は「柔らかく・鋭く・純度高く」に決定しました。(漢字の方がパッと見で伝わるので、漢字にしました。)

なんて、キャッチコピーを考えるばかりでファッションの勉強はなかなか進みません。みんなも三原則を考えてみてね、自分の「プリンシプル」が浮き彫りになって楽しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?