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男友達の彼女と飲みに行ったら、関係性がすごく羨ましかった話

ここ最近ずっと奥歯の同じところに食べ物がはさまる。数週間前からいきなりはさまるようになったから、詰め物が取れたりしているのだろうか。

奥歯に食べ物がはさまると「痛い」とまでは認識しない程度の「にぶい痛み」が続く。なんとなく舌で奥歯を触っていて、ときどき「ああもう!」と、ちょっとした怒りが湧いてくる。家に帰ってはさまった何かをフロスで取り除くと、数秒間違和感があるものの、すぐに「ふぅー」とストレスから解放される。それで「変に慣れちゃってたけど、結構なストレスになっていたんだな」と気付く。なんとなく満員電車に似ている。

さて今日はどこで奥歯に食べ物をはさめてきたかといいますと(嫌すぎる語り出し)、大学時代の友達Aくん・Bくんと、Aの恋人Cさんと私の4人で飲みに行ってきました!

簡単に言うとAくんが友達である私たちに、恋人を紹介してくれたという場。Cさんとは私もBくんも初対面で、Cさんからすると私は「彼氏の女友達」にあたるわけです。一般的にはちょっと難しい立ち位置ですが、Cさんが素晴らしい人間だったので1ミリも気まずさを感じませんでした。(初対面のぎこちなさはあったものの。)

結論から言うと、すごくよかった。(もちろん楽しかったんだけど「楽しかった」よりも「すごくよかった」が表現としてより適切な感じがする。)

よかった点①:Cさんが非常に素敵な人だった。なんちゅーか、冷静で大人な人だった。変に遠慮もせず、たとえばお仕事の話を聞いたらしっかり答えてくれるし、ちょっとしたエピソードを混ぜてくれて普通に「へえー!」となる場面が多い。私とAくんBくんは定期的に飲みに行く仲なので(もちろん気をつけてはいても)Cさんが置いてけぼりになってしまう場面があったけど、嫌な顔もしないし、その後もにこやかにお話してくれた。かといって変に気を使うこともなくて、サラッとしてて安定した冷静な人だなぁと思った。それでいて笑顔が素敵で、ふーんいいなーと思った。(わたしはこういう人に憧れるんだね。)

よかった点②:二人の関係性が安定していて適度な感じですごくよかった。二人は付き合って5年以上経っていて、今は一緒に住んでいるらしいのだけど、なんというか関係性もお互いの情緒も安定しているのを感じた。これまでも何度か「友達とその恋人」と一緒にご飯を食べたことはあったけど、二人の世界に入っていったり(なんとなく見せつけるみたいにイチャイチャしたり)、逆に険悪な雰囲気になったり、なんというかその場に異空間が誕生する瞬間をたくさん見てきた。そうすると、やっぱりちょっと居心地が悪い。しかし今日は、二人の関係性がその場にすっかり馴染んでいて、それでいてお互いのことが好きなんだろうなということが分かって「あ、これいいな」と思った。

なんちゅーか、二人の間で関係性やら感情やらが完結していることが重要なんだろうなーと思った。他者にアピールしなくても成立して、満足できて、でも他の人の輪に入ったらすごく楽しい。

そのためにはそもそも個人が自分の足で立っている必要があって、感情や自尊心や承認欲求を自分で処理することができて、その上であたたかくて冷静な関係性を築いていく。いいなーそれしたい。(恋愛感情がほとばしっているうちはそうもいかないのかもしれないけど。)(そして今日見たのは一部にすぎないのかもしれないけど。)(でもまぁこういう「安定感」「冷静さ」は付け焼き刃では出ませんとも思う。)

今までカップルや夫婦を見て「この関係性いいな、うらやましい」と思ったことがほとんどなかったんだけど、今日は素直に「すごくいいな」と思えて、それも嬉しい。「この関係性いいな」と思えなかったのは、本当に「いいな」と思えていなかったからであると分かって嬉しい。

それから「背中を押し合えている(相手が自分の範囲外にあると認識した上で、自分の感情を処理できる)」とか「お互いにリスペクトし合っている(お互いに相手には敵わないと思っている)」みたいな関係性にすごく憧れるんだなということも分かりました。

「彼氏の女友達」って嫌がられないかなーと少し心配してたけど、ちょっと勇気を出してみてよかったー。すごくいい夜だった。

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