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やりたいことが見つからない人へのメッセージ

やりたいことってなんだろう。中学校にいったら何かあるだろうと思っていた小学生。中学生になったら何もなくて、高校生になったら何かあるだろうと思っていたが何もないということに気付いた。だから、大学生になったら何かあるだろうと思っていたがこれもまたなかった。今度こそ。社会人になったらそこには何かあるだろうと思ったが、やっぱり何もなかった。そんな人たちから相談を受けることが、しばしばあります。そこで今回は、私の経験談や諸先輩から教わった言葉から、メッセージをお伝えできればと思います。

人生いつも、仮説モード

『1年生の時は小田急の切符切り、2年生の時はロマンスカーの運転手、3年生の時はパイロット、4年生の時は船乗り、5年生のときは陸上選手かサッカー選手。6年生の今のボクは、小さい時から今までいつも「夢」が変わってきた。だから、今ここで何になりたいとかいっても、どうせまた変わると思う。だから、20歳ぐらいになったら考えることにして、社会人として真面目な大人になれたらよく、今は好きなことだけやろうと思う。」小学校の卒業文集を読み返すと、小学6年生の私は、こう書き記していました。

小学6年生と言えば、プロ野球のイチロー選手が「ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。」とその時の年収、所属球団、自分の強みの伸ばし方まで目標設定し、伝説の卒業文集を書き記した年齢。片や自分は、20歳超えても決まっていなくて(笑)、小学生から大学院までずっとモラトリアムの生活を送っていました。せめて、20歳を超えれば、ある程度の目標設定は必要でしょう。例えば、数年後、あるいは1年後という時点で「なりたい自分」の目標を定めて走る。


そして、その目標に向かっていたら「案外面白い違うコト」に出会って、針路変更をする。それで良いのです。なぜなら、針路変更は元々の目標設定があったからこそ出会った「偶然のコト」によって成り立つということ。故に、そこでまた新たに目標を設定し、仮説を立てて走る。その繰り返しをしていて、「これだ!」と思うひとつに出会えればいいと思いませんか?


「好き」を追求して「憤り」に出会う


これだ!と思う好きなことを追求した先に「憤り(コンプレックスや危機感)」と出会えれば、必然的にやりたいことは奥から決まってしまうのです。例えば、英語が大好きで海外留学をしたAさんは「日本を紹介して」と言われ英語で話したところ、ドイツ人に「日本のことなんも知らないんだねっ!」とバカにされた。英語を喋れたら良いと思っていたが、甘かった。その時、なぜ英語を話したいと思ったか、深く考えていない自分に気付き、好きを深堀りし、自分づくりの仮説を立てて英語を活かす道を完成させていったと言います。船井総研のコンサルタント大先輩は、「①人と出会う」「②本を読む」「③旅をする」この3つを続けなさいと仰っていますが、常に自分自身の原体験を持ちなさいというメッセージであると、私は解釈しています。


収集から破棄へ 決める勇気

「好き×憤り」に出会った先で、やりたいことが多すぎて分からないという場合もあるでしょうが、そこは決める勇気・決定する勇気を持たなければならないのです。思い返せば大学の研究室時代は、自由という不自由に苦しみました。“何でも自分で決めて自由にできる”という、何の制限も指示もない環境でした。どのように選択すれば良いか分からず、全て中途半端に終わった苦い記憶が思い出されます。最後は「絞る勇気」「決める勇気」を持つことも、その先の“やりたいこと”に出会うための方法です。


1)まず1年後に向かう仮説を立てる(人生いつも仮説モード)

2)好きを基軸に方向を絞る(好きから始め、憤りや悔しさに出逢う)

3)期限を決めて断行する(「決める」という勇気)


やりたいことが見つからない人へ
やりたいことはあるが、実行に移せない人へ
やりたいことをしているが、このままで良いか何となく不安な人へ

マイビジョンを作るきっかけに、3つのルールを参考にしていただければ幸いです。

(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記 2005.09.04より編集)

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