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DMCのラメ糸2種類を比べてみた

こんばんは、ちいさなかべかざりです。
今日は午後の作業はお休みをいただいて市内の美術館へ足を運びました。
美術館とは言ってもアクセスの良い街中にあるわけではなくて、森の中。
こん詰めて刺繍をしていると手元を見てばかりになってしまうので、秋の気配を感じながら緑に囲まれた景色を楽しみました!

今日のnoteでは普段使用しているラメ糸のほかに新しい糸を購入してみたので、制作課程と共に使用感をレビューしてみようと思います。


DMC ライトエフェクト


ちいさなかべかざりの作品に用いているラメ糸は、DMCのライトエフェクトです。

使用感はというと...
・糸割れしやすい
→1本取りの場合、30cmほどの長さに切って使用しています。針穴の部分と糸端から糸が割れてきやすいので長くとればとるほど刺す時の難易度が上がります。
・ほつれやすい
→芯となる白い糸とラメをまとった糸の2種類を撚って1本の糸が出来ています。厚手の生地に刺していると、ラメをまとった糸がぽそぽそと千切れてしまうことも多々あります。
・シルバー(E168)の色が好み◎
→ひと言でシルバーと言えども雰囲気が結構違うもの。ライトエフェクトのシルバーはギラギラしすぎず柔らかな風合いです。

販売ページに“Light Effects(光の効果)”で作品を明るく輝かせます。とあるように、刺繍を施した面は光の当たり具合によってさりげなくキラキラと輝いてくれます。

販売価格は1カセ286円
2022年9月現在のDMC公式オンラインショップでの価格を表記しています。

通常の25番刺繍糸とは異なり、色番号のついたタグが縦長で中央部分は透明になっています。
ちいさなかべかざりの作品ではよく登場するラメ糸です。

カラーは全36色
色数が豊富で、シルバー以外にも蛍光カラーから蓄光までたくさんのラメ糸が販売されています。

素材:ポリエステル100%
色数:36色
太さ:25番糸
長さ:8m
DMC公式オンラインショップより

DMC DIAMANT

今回新しく購入したディアマントはカセではなく、糸巻きタイプのラメ糸。
作業机に並べておくとなんだか映えそう...?と思ったり。

使用感はというと...
・糸割れがしにくい
→ディアマントは刺繍糸を50cmほどに切っても糸割れすることなく最後まで刺しやすい印象でした。
・糸そのものが柔らかい
ライトエフェクト糸と比べると糸が柔らかく、化学繊維特有の生地への引っかかりが少ない印象です。
・ライトエフェクト1本取りよりも太い
公式オンラインショップにもあるように、1本あたりの太さは25番糸2本取りと同等の太さです。
・D168はライトエフェクトE168とほとんど同じ色
→気になる色味ですが、ライトエフェクトのE168と色味が同じ。個人的にはディアマントの方が刺しやすかったので、手元の在庫がなくなり次第変更していこうかなと思っています。

販売価格は1巻352円。
2022年9月現在のDMC公式オンラインショップでの価格を表記しています。

カラーは全14色
色数はそこまで多くはないですが、シルバー以外の色味も落ち着いていて上品な印象でした。

サイズ:35m巻

素材:
・ビスコース72%・メタリックポリエステル28%(D3821,D3852,D168,D415,D301)
・レーヨン89%、メタリックポリエステル11%(D140)
・メタリックポリエステル100%(D5200,D316,D321,D699,D898,D310)
DMC公式オンラインショップより

今回は購入していませんが、ディアマントグランデというシリーズもあるそうです。
こちらは1本あたりの太さが25番刺繍糸4本取りと同等の太さで、大きな面を埋める際には良いかもしれませんね。
ディアマントグランデは販売されている色数が6色と少なめのようです。


ライトエフェクトとディアマントを比べてみる

左:ライトエフェクト / 右:ディアマント

ライトエフェクトとディアマントを並べてみるとこんな感じ。

上:ディアマント / 下:ライトエフェクト

ディアマントは1本取りの状態でぐるぐると巻いてありますが、ライトエフェクトは6本取りの状態で1カセになっています。
必要な長さにカットしたあと何本取りで使うかに関わらず1本ずつ引き抜かないととても絡まりやすいです。

左:ライトエフェクト / 右:ディアマント

E168とD168の比較画像です。
ライトエフェクトは6本取りで1カセなので色合いが濃く見えますが、1本取りにした場合はそこまで色の違いは目立ちません。

ライトエフェクトとディアマントの比較

1枠に4つモチーフを入れてみて、上下をディアマント、左右をライトエフェクトで刺繍しています。
糸の太さの違い、お分かりいただけましたか?

左:ディアマント / 右:ライトエフェクト

少し寄ってみると違いが伝わりやすいかな?

左:ディアマント / 右:ライトエフェクト

ディアマントの方が糸が柔らかくしなるので、アウトラインステッチを刺す場合は糸の浮きが気になるかな?と思いました。
ブローチや刺繍パネルなど、仕立てるものや生地によって使い分けることも良いのではないかと思います。

さいごに

今週のnoteではラメ糸2種類を使ってみた感想と、比較してみた感想をまとめてみました。
実はまだ試してみたいラメ糸があるので、日々の制作が落ち着いた際には買い足してみようかなと思っています。
9月に入り、クリスマスを意識した刺繍作品を仕立てられる方も多いはず。
“ラメ糸使ってみたいけど何にしよう...”なんて悩まれている方の参考になるとうれしいです。

それでは今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
次回の更新は9月9日(金)ごろを予定しています。


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