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一時帰国を経てSNSを開けなくなった

インドネシアに滞在してから初めて日本へ一時帰国をしました。
一時帰国をするまでは特別日本に帰りたいという想いはわかなかったですが、今回の一時帰国は走り続けた私を立ち止まらせるきっかけにもなるくらい強い印象を残したので記録しておきます。


一時帰国の目的

今回の旅の目的は友人・前職の同僚に会うことでした。短い日程の中、少しの時間でも予定を合わせてくれた友人に大感謝です。

渡航前はまだ前職に在籍していたこともあり、渡航前後で同僚という関係性が変わった人も多かったので、久しぶりに会えることが嬉しくて単純に遠足前のような楽しみを感じてました。

インドネシアに住んで感じた日本との違い

インドネシアの生活に馴染んだ私は、改めて日本に対して『豊かで貧しい国』という印象を持ちました。
空気やorganizeされた街の美しさ。安全で清潔感があり、ものは非常に豊かであるということはインドネシアではすべてが当たり前ではありません。大気汚染で青空はなく、道路は穴が開いている。そもそも歩道もある場所が珍しい。アパートメントの修理で呼んだテクニシャンは待ち合わせの時間にも来ない。買った食べ物が異臭がするなんてことが日常です。

ジャカルタのとある街中。歩道はあってないようなもの。


日本は、モノや設備は豊かな一方で人との関係性という点では貧しさを改めて感じます。すでにある程度の満足が得られる環境で育つ日本は「悪くはない」という環境に慣れており、他者との協力がなくてもある程度は幸せです。closedな環境を好む日本人は『名のない人』への興味の薄さという点では、寂しい国であると感じました。

この違和感を大切な友人に伝えたところ、それは日本人の多くが無宗教であるためではないかと考えました。イスラム教信者が80%を占めるインドネシアは富や豊かさを分け与えるという考えが根強く、他人との関係性が非常に近いです。街中で道に迷うとMau membantu? (May I help you?)と話しかけられ、飛行機内でも奥の座席に座った見知らぬ人の荷物を下ろすのも助けてくれます。トラブルも多く、協力することが当たり前で育つ環境は不自由であるゆえに関係性の豊かさを与えてくれる国だと思いました。

こうした日常の疑問や自分のキャリアの悩みに対して客観的に意見をくれる友人の存在はありがたいです。出会えて良かった。

帰国前後で変わったこと

日本から帰国してからというものの、インスタグラムをはじめとするSNSを全く開かなくなりました。
はじめは単純に日本にいる友人を恋しく思ってしまうこと、加えて一時帰国を経て得た感情を日常に上書きされたくないという想いがありました。

今回の一時帰国を経て、日本にいる友人の存在の大きさを改めて感じました。新しい気づきを与えてくれる人、迷いや悩みを聞いてくれる人、応援したくなるような人、私にとって本当に大切な存在で会いたい時に気軽に会える距離にいないのがもどかしいです。
少し脱線しますが、人生で大切な人に会える時間は限られているということが書かれた『The good life』という本を思い出します。

今はSNSを開けなくなったのではなく、開かなくなりました。その分、自分の気持ちに向き合う時間を増やして、また次に日本に帰国した際に経験やそれから得た学びや考察をまた友人と語り合えるのが楽しみです。

次の帰国に向けて

毎年、1年を振り返り翌年の豊富を決める私は2025年は思考力を深める1年にすることに決めました。

目的達成のために下記3つを達成したいです。
①本を1か月4冊読む
②毎朝10分でも自分と向き合う時間をつくる
③インドネシアで働く外国人の友人を3人つくる

この3つを通して、自分のインドネシアでの経験を通じて発見した視点や考えを改めて友人に共有し、語り合えることを楽しみにしたいと思います。

来年もよき1年となりますように。

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