05 私のお守り

12月5日（土）

　2020年はとにかくマスク無しでは生活が成り立たない状態になってしまった。その影響が顕著に出たのが化粧の「リップメイク」だろうと思う。「新しい生活様式」にともなう化粧品や美容への意識に関するアンケート調査を見てみても、どのアンケートもやはり口紅・リップメイクの「使用が減った」「メイクしなくなった」という回答が多く上がっていた。

コロナ禍のメークアップ、使用しなくなったのは「ほお紅」「口紅」｜週刊粧業オンライン

　自分に置き換えて考えてみても、マスクで口元どころか顔の下半分が一切見えないし、したところでマスクの内側に口紅やらグロスやらが付いてしまうので、唇を彩る気持ちも薄くなってリップクリームすら塗らない、という毎日だった。
　でもそんな「新しい生活様式」に適応するメイクは味気ないな、という気持ちもどこかにあった。コロナ前だってそんなにリップメイクを一生懸命やっていた人間じゃないし、ベースメイクやアイメイクは変わらずしているのに、なんだか物足りない感じ。
　そんな時に見つけたのが、エクセルの「リップベルベティスト」だった。

リップベルベティスト　LV01(パピーガール)

　最初に唇に塗った瞬間にマットなリップカラーなのに、なめらかでふんわりした感触で「おっ」とびっくりした。仕事へ出かける前に塗って軽くティッシュオフしておくと、マスクの内側にもほとんど付かない。食事後の色落ちが気になる人はメイク直しが必要かもしれないけど、昼食後もそこそこ色が残っているので、私はヴァセリンのジェリーリップというチューブタイプのリップクリームを薄く塗って馴染ませるくらいでちょうどいい。私の唇に合っているからだとは思うけれど、長時間付けていても荒れにくい。
　6色あるうち、私はLV05のワイルドストーンという色にしてみた。深みのあるオレンジブラウンで秋冬らしさがちょうどいい。
　まだまだマスク必須な状況が続いているので、正直言って塗ったところで外から見えないことは変わらない。でも、これは誰にも見えない自分だけのお守りみたいだ。マスクの下でお気に入りのリップカラーを装っている、ということは自分を強くしてくれる気がしている。

* 私の、私による、私のためのアドベントカレンダーのつもりで、25日間更新してみます。たぶん。