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ラップキャップができるまで EP1

ラップキャップが生まれて一年が過ぎました。
今思うことは、あの日のあの衝動に従って本当に良かった!ということ。
湧き上がる気持ちのまま、素直に行動した自分に拍手を贈りたい。
ということで、ラップキャップができるまでの日々を改めて振り返ってみることにしました。

きっかけは出会いと衝動

それは昨年(2021年)の出来事。
その頃の私は、今と変わらずアフリカ布が好きで
170センチぐらいある長さのアフリカ布を頭に巻いてオシャレを楽しんだり
その布をつくったり(長さを測って裁断し、まわりをぐるりと縫うだけ)
巻き方をお伝えするワークショップを開催したりしていました。
ちなみに、その布のことはヘッドラップと呼んでいました。

そして、その日もヘッドラップを頭に巻き
とあるお蕎麦屋さんに行きました。
食べ終えて帰ろうとしたとき、
お店のおばあちゃんから声をかけられたのです。

私と友人が頭に巻いているカラフルな布を見て
「素敵ねー!」と褒めてくださり
「それ、欲しいわ〜」と。
どうやら、お孫さんから薄毛の指摘をされて気にしているとのこと。

長い布を巻き付けて結んでいるだけだと伝えると
「でも難しいんでしょう?」と。
いつもならそこで
「難しそうに見えるけど、簡単なんですよー!」と
受け答えしていたのですが、
そのときばかりは、高齢の方を前にして
「むむむ、これは簡単とは言えないかもなぁ」
そう感じつつ家路につきました。

不思議なことに
自宅へ戻ってからも
そのおばあちゃんとのやり取りが頭を離れず。。でした。

確かに、高齢の方が頭の高さまで腕を上げて
長い布を巻いたり結んだりする動作って
ちょっと大変かも。。
もっと楽ちんにかぶれるタイプのものがあったら最高だよね。
どうにかして作ったりできないかな。

そして、その夜
猛烈な衝動に駆られ
つくったことなんてないけれど、
帽子みたいに簡単にかぶれて
なおかつ布を巻いているような可愛さがあるものをつくりたい!
そんな気持ちに突き動かされて
洋裁も習ったことがない
ミシンだって一枚の布に直線で縫うことしかやったことがない私が
無謀にもサンプル作りをはじめてしまうのです。