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日本語100%の娘が突然ドイツの現地幼稚園に入った結果(もうすぐ卒園)

娘は今年長。インターナショナルスクールへの入学を決めたので8月からはピッカピカの一年生。幼稚園生活もあと1か月。

待機児童問題等で今の幼稚園に通えたのは約一年。それもうち1か月強はロックダウンで登園できず。そんな状況にも関わらず入園後半年近く経った頃からはドイツ語や英語でコミュニケーションが取れるようになり、友達も増えてきました。

ここまで来るのに親子共不安、悩みを抱え、色んな人に聞きながら試行錯誤でやってきました。今後同じような経験される方もいらっしゃるかと思い、ここに来るまでの軌跡を纏めてみます。

環境に慣れるまで

5歳まで日本語だけで育ち、日本語の発達も早い方だった娘にとって突然全く言葉の通じない環境で日中を過ごすのは慣れるまで大変だったらしい。

本人曰く

「話しかけられるとよくわかんなくて、ドキドキして爪かんじゃう」

確かに娘はよく爪を噛んでいました。しばらく様子みることに。いつの間にか爪噛みがなくなっていました。

「今は何言われているかわかるから、もうドキドキしないんだよ」

1つ壁を乗り越えたみたいです。逞しいな。

ドイツ語、英語になれるまで

周囲からは

子供は早いから2-3ヶ月もすると言葉覚え始めるよ

と言われ期待していたら、中々覚えない。単語は覚えるが意思疎通ができるようにならない。当時、公立校への入学を考えていたのでドイツ語で意思疎通が必要と考え、オンライン家庭教師のドイツ語レッスンを受け始めました。ロックダウン中で幼稚園お休みの間は週3回、30分/回、その後は週1回、45分/回。

日本語話さない先生ですが、言葉の通じない子供に教えた経験が何回かあるということでお願いしました。絵を書いたり、歌をうたったりしながら段々単語を覚え、言えることも増えてきました。

私がこの時気を付けたのは子供だけでレッスンをすること、でした。

私がいると

「ママ、先生なんて言ってるの?」

と私に助けを求めてきます。でも、幼稚園では私は助けられない。だからわからなかったら 自分で先生に聞いたり、わからない、と意思表示をすることを経験し、覚えてほしかったんです。酷ですが。

でも実際私がいなくても、わからない表情をすると先生が教えてくれレッスンは進んでいました。そうしながら覚えるところは大きいと思います。

そうこうしているうちに、幼稚園でもドイツ語が母国語でない子供の為のドイツ語クラス (Vorkurz Deutsch)を始めてくれて。

ドイツ語に触れる→覚える→話す→通じる→更に色々耳にする→覚える

という良いスパイラルに入り始めます。それが入園後半年過ぎたあたり。

本人にも自信が芽生え、同年代の友達に話しかけたり、一緒に遊ぶことも増えてきました。(それまでは言葉がなくても遊べる小さい子と遊ぶことが多かった)

不思議なことに幼稚園では80%位ドイツ語で会話のはずなのに、なぜか英語も覚えている。どっちかがわかれば類推等でわかるようになるのかしら。。

日本語を維持する為にしていること

ドイツ語の発達とは逆に入園後半年あたりから、日本語が怪しくなり始めました。家庭でしか日本語を使わないためです。5歳まで日本語しっかり、今でも家の中では日本語のみ、絵本の読み聞かせもほぼ毎日。それでもやはり日本語が衰え、伸びない。幼稚園での外国語のコミュニケーション量が増えてくるとこればかりは仕方ないですね。

でも、「宿題」「書く」等家庭で使わない言葉はドイツ語で覚えるようにもなりました。これはちょっとまずいと思い、日本語で考えたり、書いたりする機会を作る為に交換日記をはじめました。本人は絵を描くことが主目的になっていますが、幼稚園であったことを楽しんで日本語で考え、書く(一文ですが)きっかけになればいいな、と期待しています。勿論私も返事書いています。

就学後は補習校や日本語で活動するオンラインコミュニティに入り、家族以外と日本語を使う機会を増やそうと考えています。


気持ちのサポート

結果的にうまくいったような気はしますが、ここに来るまで私も焦り、娘も苦しい日がありました。特に最初の2-3ヶ月は言語習得も進まず、幼稚園の生活もなんとなーく過ごしている状況。

「何やってるかよくわからない」

ということも娘は時々言っていたような気がします。

私は私で、娘の成長が見えず焦ってしまっていたところもあります。

自分の状況、私の気持ちも感じ取ってなのかもしれませんがかなり甘えてきました。寝かしつけや散歩等できる限り寄り添うようにしてきたつもりです。

子供も、心の安らげる場所があると、また頑張ろう!って思えるんです

と昔保育園の先生から言われたことを思い出したので。

学校選び

今住んでいるところは日本人学校、インターナショナルスクール、現地校の選択肢があります。駐在する前は日本人学校の入学を考えていました。現地幼稚園で海外の教育の雰囲気を味わって日本人学校で日本の教育を受ける、ようなイメージ。

春位に娘に聞いたら、

「日本人学校ではない学校に行きたい」

とのこと。自分が幼稚園で言葉を覚え、頑張った自信がついたのかもしれませんがチャレンジを希望しているようでした。学費を考えると現地校にしたかった、という気持ちはありました。

しかし、ドイツ国籍も持たない私たちがいつまでドイツにいるのか不明な状況でドイツ語で初等教育を受けた場合の後の選択肢が見えませんでした。

選択肢を広げておく、教育は投資、という2つの面から思い切ってインターナショナルスクールに通わせることにしました。IBカリキュラムの学校です。学費は高いですが、見学に行ったら雰囲気がすごく明るくて娘も私たちも気に入ったのと、教育理念や子供に合わせた教育指導等が私と夫の考え方に合ったのが決め手になりました。

学んだこと

どうしても学習時間と成果を比例で考えがちですが、実際娘を見ていて思ったのは言語習得は階段状だということ。ある程度吸収して突然次の段に上がる、という感じ。そしてその上がるまでの期間が子供により、人により異なるということ。成果が見えるまでは

本当に覚えてるのかな?

と不安になりますが、やっぱり子供は覚えるのが早くて見えないだけで覚えていて、突然できるようになります。

だからこれから幼児の外国語習得される方には、

不安に思わずに見守ってください、

お伝えしたいなと思います。

最後に

日本語幼稚園ではなく、現地幼稚園に入れたことは私たち、とくに娘にとって大きなチャレンジでした。そのチャレンジは今のところ成功に終わろうとしているようです。幼稚園、先生も言語ができない子供の受け入れに慣れていたこともとても助かりました。私たちも悩んだけど、一番頑張ったのは娘本人です。ドキドキしたり、悲しかったりしたこともあるでしょうが幼稚園での経験は非常に貴重で彼女にとって大きな自信になっています。

「幼稚園でここまで頑張れたから小学校でもきっと大丈夫!」

そういってまた8月から送り出してあげようと思います。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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