コンサートの記録:ARDミュンヘン国際音楽コンクール、優勝者による室内楽(5月26日、テーガーンゼー修道院)

世界には数多くの音楽コンクールがあります。
日本で有名なコンクールはショパン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールなどでしょう。

ヨーロッパ、特に世界一のクラシック音楽大国ドイツで「難関、そして重要視されている」コンクールはベルギーの『エリザベート王妃国際音楽コンクール』とミュンヘンで開催される『ARDミュンヘン国際音楽コンクール』です。

ARDミュンヘン国際音楽コンクールの中でも、ヴァイオリン部門は4年に1回開催され、難関中の難関です。第一位が出にくいことでも知られています。

2021年、このARDミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で岡本誠司さんが優勝しました。
ちなみにこのコンクールのヴァイオリン部門で優勝した日本人はこれまで

・久保田巧(1984年)
・岡崎慶輔(2005年)

だけでした。

そして岡本誠司(2021年)さんが3人目、快挙を遂げました。

その岡本さんを含む、他部門の優勝者による室内楽コンサート・ツアーがあり、そのうちの一つ、バイエルン州ミュンヘンの南にあるテーガーンゼー、湖畔の修道院でのコンサートに行きました(5月26日)。

テーガーンゼーはさほど大きな湖ではないのですが、湖畔には有名人や大金持ちも居を構えています。例えばサッカー界では、FCバイエルン・ミュンヘンの前会長ウーリ・へネス、ドイツ・ナショナルチームのキャプテンだったフィリップ・ラームやゴール・キーパーのマヌエル・ノイヤーも住んでいます。

テーガーンゼーの南東には有名なベネディクト会修道院があり、そこは現在ギムナジウム(大学進学を目指す子供たちが通う中高校)になっており、その中のホールでコンサートがありました。

テーガーンゼー。

修道院の裏側部分はレストラン、カフェ、ビアガーデンで、大変賑わっていました。


ギムナジウムの入口。

校舎内から中庭をのぞむ。


ギムナジウムの内部。学校なので、告知板や作品発表があります。

校舎内のバロック・ホール。


ホールから修道院とテーガーンゼーを望む。


プログラム。

このコンサートはテーガーンゼーの『若者を応援する友の会』が主催しており、コンサートには(富裕層と思われる?)比較的高齢の、身なりのきちんとした素敵な人たちが集まっていました。

拍手に応える出演者たち。

ヴァイオリン、ピアノ・デュオ、ソプラノ、打楽器とジャンルの違う楽器とのアンサンブルを音響などが大きく違うさまざまな場所で、何日もかけてツアー演奏するのは苦労も大きいと思いますが、大きな糧になると思います。

FOTO:©️Kishi



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